評価
あらすじ
西暦2005年10月、東京新都心・新宿にある某研究室から未知のウィルスが外部に漏れた。ウイルス感染後の成人の生存率は0%!この非常事態に対し政府は、西新宿を中心に半径3kmを自衛隊の実験兵器で強行封鎖した。その中に取り残された何万という人々と共に…。それから10年―「新宿」は一体どうなったのか?それを探るべく一人の男が、この隔離都市に還ってきた!!第一回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作受賞作。
感想
桜庭一樹のデビュー作。
未知のウイルスによって外部から遮断された新宿へ、外の世界へ情報をもたらすスパイとして戻ってきた一樹が幼なじみと再会し、彼女とその子どものまわりで起きた事件を解決していく。
以下、あとがきより。
ただ、どんなジャンルで書くとしても、一貫してテーマに挙げたいと(ま、いまの時点では)思っていることがあります。
それは「人間は変われる」ということです。
(中略)
仕事していて、生活していて、恋愛していて……自分のことを「どーしようもねーなぁ」「だみだこりゃ」と思うことも多いですが、切なくなるほどの向上心をもってもがいていれば、必ず、突破口はあり、自分というものは変わっていくのだと……理屈っぽい説明するとうまく書けませんなぁ。だみだこりゃ。
つまりね、本文にある……
必ずそうなる。
いつまでもこのままじゃない。
なんだって変わっていくんだ。
ということが、今回まぁ、言いたかったわけです。読んで下さった方、ありがとう。
直木賞作家になった桜庭一樹さんは初心を覚えているのかな。