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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
教育学

  
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いじめの心理構造を解く―学校の開放をめざしていじめの心理構造を解く―学校の開放をめざして
(1996/01)
吉田 脩二

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総評★★★☆☆
読み終わった今になって考えると、何にどう感動したのか記憶に残ってない。
夢中になって読んだ。

学校社会のいじめ・不登校問題を、「自他区分」「サイレント・コミュニケーション」「イメージ自己」「求郡感情」の4つのキーワードをもとに語る。
「自他区分」は自分と他人とを区別すること。
これは優劣をつけることにも繋がるが、人が成長していく上で必要なことである。
「サイレント・コミュニケーション」は日本人のコミュニケーションの仕方。
欧米人と違い、阿吽の呼吸、空気を読むなど非言語コミュニケーションが重視される。
そのため「イメージ自己」が形成される。
「我が」どうしたいのかではなく、「我々が」どうしたいのかが前提となり人格がつくられる。
その根底に「求郡感情」がある。
日本人には、群れたいという想いが常にあるのである。

「学校の常識は、世間の非常識」
この言葉が、著者の言いたいことを端的に語っている。
戦後民主主義を試行錯誤で模索した学校が、受験戦争の場所になり、軍隊となった。
世間と隔絶され、勉強という訓練を行い、付いていけなくなったもの(=不登校)には適応するよう指導する。
その過程が筆者の経験と、体験談から導かれる。

学校が何の役に立つのか。
学問という名の詰め込み学習を行う場所なのか。
そう問い掛けてはいるが、具体的な方策を教えて下さい。

本文の中で、なるほどと同意したのは以下の箇所。
ついでに生徒の服装とかお化粧とかアクセサリーについて言いますと、こんなものを認めるのはもう当たり前の時代です。アメリカでは、小学校からおしゃれができる。自分をどう個性的に表現するかは、髪形、アクセサリー、服装、靴によって決まる。小さいときからおしゃれをしないと、個性的な美意識は育ちません。高校を卒業する間際になって、お化粧の講習会をやるなんて、泥縄もいいところです。中高生が街を着飾って歩く姿を見ると、そのセンスのなさにうんざりします。彼らの極端なまでのブランド志向は、経験と自信のなさを暴露しているのです。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
総力取材 「いじめ」事件 総力取材 「いじめ」事件
毎日新聞社会部 (1995/02)
毎日新聞社
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総評★★☆☆☆
新聞社発行のためか、非常に読みやすかった。
大河内清輝君事件を中心に、いじめの現状、学校の対応、まわりの反応、諸外国の状況、読者からの声などを紹介している。
調べた内容だけでなく、その過程も書かれていてよかった。
私が注目したのは以下の部分。
故大河内清輝君のいじめ事件の対策
西尾市教育委員会
(中略)
9.いじめに関する議論は、いじめに遭った被害者を中核にすえた検討でなければならない。
10.加害者についは警察の調査を待つ必要がある。人権問題のこともあるが、社会で許されない行為は子どもに対しても許されないとの認識に立つべきという考えを持っている。
(P.95-97)
「学校には『いじめはいけない』という毅然とした態度がなく、逃げの一手。これではいじめはなくせない。私立なら大丈夫と思った私がばかだった。」と父親は自らの”お入学”幻想を悔やむ。
母親はこの私立学校の制服を着た子供を街で見るたび、やりきれない気持ちに駆られる。「加害者が残っているのに、なぜ被害者が辞めなくてはならないのでしょうか。こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか」
(P.130)
「いじめが遊びやストレス発散になっている。『あいつは協調性がない』などという大義名分が子供の世界では妙に説得力があったりして、まるで罪悪感がないのが今のいじめの特徴です」
(P.139)
上記以外にも気になった点は多々ある。
生徒にはっきりものを言えないお嬢様教師が多くて困るだとか、ドイツでは能力別にクラスを分けてその子の得意な面を伸ばすだとか、参考になることが非常に多い。
よく取材し調査してある。

今のいじめ対策は被害者中心である。
どんなひどいいじめをしても、加害者が出席停止になったり転校したりすることはまずない。
被害者は学校から逃げ出さねばならないのに、加害者はプライバシー保護の下堂々と学校に通えるのである。
これでは「弱気を挫き、強きを助ける」である。
また、学校や教師を責める声も多いようだが、これ以上学校に何を望むのか。
教師はスーパーマンではない。
一クラス40人の本音全てが分かるなどということはありえない。
ちょっと成績がよくって、大学で教育学をかじり、4週間教育実習を受けただけの凡人なのである。
いきなり40人の面倒を見ろといっても無理がある。
どの企業だって、入ったばかりの新人に一人前のことを求めたりしないだろう。
そのため教師になる前に小学校などでボランティアをするべきと唱える者もいるが、そんなのは大学時代に経験したインターンシップと同じようなものである。
大して役にはたたない。
大事なのは、教師になってから相談できる相手をつくることである。
自分のクラスで起こった問題は自分で解決するといわれているようだが、上司に相談できる環境をつくるべきだ。
定年引退した教師が相談にのってもいい。
とにかく、教師を特別な存在として考えないことが必要であるように思う。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
居場所のない子どもたち―アダルト・チルドレンの魂にふれる 居場所のない子どもたち―アダルト・チルドレンの魂にふれる
鳥山 敏子 (1997/02)
岩波書店
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総評★★★☆☆
アダルトチルドレン。
子どもの頃の傷を癒さないまま大人になってしまった子ども達。
当時を再現し、本当は伝えたかったことを言うワークを通じ、様々な人が自分の思いに気付き涙する。
誕生を歓迎されなかった子ども、娘を取り合う父と母、教師の親をもったため構ってもらえなかった娘…その人々が涙する場面に、私も泣きそうになった。
多くの人に共通するのは「もっと親に甘えたかった」という思い。
そのままの人を愛し、全てを受け入れること。
人は誰かに愛されないと自分を大切になど出来ないと思う。
不当な扱いを受けても「それが当然なんだ」と受け入れてしまう。
けれど心の奥底では納得していない。
だから心身症を患ったり、自分の子どもに同じことをしてしまったりする。
悪循環。

この本ではまとめとして以下のことを述べている。
さいごに、情報過多の社会にあってわたしたちは、もっと自分のからだの感覚で感じたことによって行動し、またこのからだが本当に感じていることをさぐっていく作業にとりくまねばならないように思います。世間の常識や親や学校の価値観でつくられたからだは、他者と比較されたり、自分が自分でいることを認められなかったために、どうしても自分の中心の核が弱く、そのためすぐ誰か権威ある人の言葉や文章にたよって、あたかもそれを自分のからだがそう感じているかのごとくにとりいれてしまい、目の前のわが子の生身と自分の生身が向き合うことをしなくしているのです。
これには非常に共感した。
ああしろこうしろと常に言われてきた子どもに自主性など育たないだろう。
勉強でもなんでも、楽しいからやるのではなく、うまくなりたいから、周りから褒められたいからやる人間になってしまう。
そしてそのまま大人になったら…もう手遅れなのだ。
自分の責任として背負っていかなければならず、ハンデを負うことになる。
…どうすれば、いいのかね。

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子供とカップルの美術史―中世から18世紀へ 子供とカップルの美術史―中世から18世紀へ
森 洋子 (2002/10)
日本放送出版協会
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総評★★★☆☆
やっと読み終えたというのが正直な感想。
中世から18世紀の西洋における子ども観の変遷を絵から読み取っていく。
とにかく資料が多い。
そして予備知識がないと辛い。
へぇそうなんだふーんで終わってしまう。
高校程度の世界史の知識と簡単な子ども観を知っていないと厳しい。
読みごたえは、ある。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
子どもが育つ魔法の言葉 子どもが育つ魔法の言葉
ドロシー・ロー ノルト、レイチャル ハリス 他 (1999/09)
PHP研究所
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総評★★★☆☆
子どもは誉めて自らに納得させて伸ばす。
まさにその通りだと思った。
叱って言うことを聞かせるより誉めて自信をつけさせ自分からやる子に仕向ける方がいい。

昔も今も子育てはあまり変わらないと思うが、現代は子どもが少ない。
周りは大人ばかり。
だからこそ言葉や態度に気を付けなければならないのだと思う。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
山びこ学校 山びこ学校
無着 成恭 (1969/09)
角川書店
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総評★★★☆☆
戦中、戦後の農民はこんなにも貧しかったのか。
食っていくのにいっぱいいっぱいで、就職先も見つからぬ。
農業の手伝いをするために度々学校を休まざるを得ない。
働いても働いても暮らしは楽にならず。
「勝手だべ。」という言葉が流行ったことが全てをあらわしている。
そんな中、自分で考え諦めず変えていこうとする力を育てようとする無着先生の教育がどれだけ素晴らしいものだったか。
まさに今言われている「生きる力」に通ずるものがあると思う。
戦後の日本で、親たちの学校に対する理解もない中で、これだけやれたのは凄いことだ。

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日本人のしつけは衰退したか―「教育する家族」のゆくえ 日本人のしつけは衰退したか―「教育する家族」のゆくえ
広田 照幸 (1999/04)
講談社
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総評★★★☆☆
良書。
昔と比べしつけの質は落ちたか、何を根拠にそう言われるのかを探求した本。
全ての考察に根拠があり信頼がもてる。
これを読み、現代のしつけに関する考え方が変わった。
しつけの質が落ちたのではない。
しつけの責任が家庭に押し付けられているのだ。

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