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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
ミステリー

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狼の寓話―南方署強行犯係 (徳間文庫)狼の寓話―南方署強行犯係 (徳間文庫)
(2007/04)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

大阪の南方署、刑事課に配属の會川圭司は最初の現場でどじを踏んでしまった。犯行現場のバスルームで鑑識がみつけた髪の毛を流してしまったのだ。そんなヘタレな刑事が新しく組んだ相棒が黒岩という女刑事。こちらもお荷物扱いのようだが…。

感想

とんだドジから、黒岩という女刑事とコンビを組むことになった新任刑事・會川の話。分かりやすい結論に流されず、独自の観点から捜査を進める黒岩がいい。お巡りさんである圭司の兄もいい味を出している。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)
(2008/12/09)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

江戸の町では娘だけを狙った連続殺人が起きる。南町奉行所同心・玉島千陰は殺された女が「巴之丞鹿の子」という人気役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。巴之丞に会いに猿若町へ出かけた千陰は、殺人に使われた鹿の子には偽物が存在すると聞かされる。犯人の狙いは一体何なのか。時代ミステリー小説シリーズ第一作。

感想

江戸時代の岡っぴきと女形のミステリー。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
スタバトマーテル (中公文庫)スタバトマーテル (中公文庫)
(2004/06)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

欠けたものは欠けたもの同士で、寄り添っていけばいい―プロの資質を備えながらも、本番で歌えない声楽家・りり子。若くして高名を得ながら、母親なしでは作品を描けない版画家・大地。惹かれあい、つきあい始めた二人。しかしりり子に次々と危険が…!愛と不信が交錯する恋愛ミステリー。

感想

スタバト・マーテルなのかスタバ・トマーテルなのか迷ったが、どちらでもなくスタバトマーテルそのままなのね。聖歌の一種。
母の執念を描いた作品。
年頃の男女の恋愛って、こんなにこなれてるもんなの?


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
茨姫はたたかう (祥伝社文庫)茨姫はたたかう (祥伝社文庫)
(2000/06)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる!若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。

関連レビュー

前巻【カナリヤは眠れない/近藤史恵】

感想

一人称の語りがうまくて、ついつい引き込まれてしまう。悩んで惑う女性と、駄目な人間が登場する、整体師が主役のミステリ。

合田先生の整体に通いたい!身体のコリをほぐしてくれて、一緒に心の凝りも吐き出させてくれる。

「力先生ってなんか不思議ですよね」
(中略)
「でも、あの先生と話していると、急に結び目が解けたみたいに、なにもかもはっきりして。そうしたら、なんかもうどうでもよくなってしまった。不思議ですよね」
 たしかにあの人は、もつれた身体と心を解きほぐしてくれる人だ。薬を与えて、炎症を抑えたり、麻痺させたりするのではない。どこかでわだかまったり、滞ったりしている流れを正しい形に戻してくれる。

そんな整骨院があったら、毎週通うよ。

心に響く言葉が多くあるので、書き留めておく。

「なあ、小松崎。おれは愛情なんてもんは、そんな大層なものやないと思っている。しょうもない、エゴだらけの、いやらしいもんや。でも、人間って、それがないと生きられへんみたいやなあ」

「要するに、恋愛って、心を無理に軋ませて寄り添うことなんやろうな」
 心を軋ませて寄り添う。ぼくはそのことばを心の中で繰り返した。
「そうやって、心を軋ませても、そばにいたい、と思うことなんやろうなあ」
 ぼくは頷いた。そう、心が軋んでつらい痛みを伴っても、ぼくは彼女のそばにいたいと思う。ただ、それだけのことだ。

「自分、ずいぶん臆病やな」
(中略)
「誤解すんなや。臆病なこと自体は決して悪いことやないで。少なくとも、自分、臆病でいたおかげで、今までそれほど傷つかんですんだやろ」
(中略)
「自分の身を守るために、臆病でおるのは悪いことやない。それはただ、そういう生き方や。平凡で、なだらかな。だが、悪いのは、臆病でおれば、だれかが守ってくれる、と思いこむことや」
(中略)
「臆病であろうが、無鉄砲であろうが、世界が守ってくれることは絶対ないんや。他人も少しは守ってくれるかもしれんが、結局大したことはできへん。でもな、特に女の中には、それに気付いてへんやつがたまにいるんや。臆病でいれば、世界が守ってくれる。なんかそういう幻想に囚われている人間がたまにおるんや」
(中略)
「とりあえず、言うとく。自分の生き方は別に間違ってへんで。臆病なこと自体は、別に悪いことやない。臆病なおかげで、自分、今まで、妙な男に騙されたり、変なことに首突っ込んでえらいめに遭ったりしてへんやろ。だから安心せえ。なんにも怖がることはない。ただ、ちょっと視界さえ広くなればそれでええんや」

「でも、臆病な人は、そうでない人よりもやっぱりいろんなことを知らないまま、終わってしまうんでしょうね」
「そらそうや。そのかわり、無鉄砲な奴はいろんなことを知るかもしれへんけど、満身創痍。どっちもどっちや。まあ、人生通して、幸福と不幸の量にはそんなに大差はないもんや」
 先生は、こちらを向いて笑う。
「そんなに飛び抜けて幸福な人間も、不幸な人間も、ほんまはそんなにおれへんで。みんなどんぐりの背比べや。自分を不幸やと思う奴は、自分を不幸にしているんや」
(中略)
「なんでやろう。他人から愛されへんと幸せになられへんという呪いがかかっているような気がする?」
「え?」
「いや、女という生き物にな」
(中略)
「なあ、自分を幸せにするのは自分自身やで。そうして、自分も幸せにできへんような奴は、他人も幸せにはでけへんのや」

【以下ネタバレあり】

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カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)
(1999/07)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。

関連レビュー

次巻【茨姫はたたかう/近藤史恵】

感想

面白かったぁ!世の中みんな腹黒だと思っている性格の悪い人と心を病んだ人が登場する、人が死なないミステリ。こういうの好き。

本巻のターゲットは買い物依存症の主婦。いけないと思いつつ、ふらふらとデパートに出掛けて一着十万もするワンピースを買ってすまう。家に帰れば優しい夫がいるが、たまに来る姑にストレスを感じているなんてことは絶対言えない。
ぶっきらぼうで愛想はないけど、身体の声を聞くことができる整体師・合田力とその助手の恵・歩姉妹が現代の心の闇を切り開く!なんてカッコ良くまとめてみたけど、敷居が高いなんてことはない。
気持ちが落ちている時に読むときついかも。買い物依存症の女性の気持ちが一人称で描写され、のめり込んでしまうので、気持ちが引きずられる。読み終えた今でも心臓がどきどきいってる。面白いけど過ぎると毒になる。


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トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
(2009/05/08)
初野 晴

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評価

あらすじ

天涯孤独な少年・勇介は、急逝した大伯父・如月教授が遺してくれた博物館で秘密裏に行われているあるプロジェクトの存在を知る。それは―脳死患者と時間旅行を研究する極秘実験。過去を彷徨う魂を救うため、勇介は学芸員・枇杷とともに、過酷な時の旅へと出発する!注目の著者が放つ新感覚タイムトラベル・ミステリ。

感想

幻想的なタイトルと表紙、タイムトラベルものであることに惹かれて手に取ったのに、期待と違った。
ファンタジーな設定なのにえげつない。ぬるさがない。

中世イングランドに意識が飛んでいる、6歳の脳死患者・ナナの精神を取り戻す時間旅行に、主人公・勇介とヒロイン・枇杷は向かう。
タイムトラベルした二人は生きて帰れるかは分からない。ロマの少年の身体に入り込むも、少年は蹴られたりナイフで刺されたりと暴力を受ける。痛みは中和されることなく枇杷に伝わる。
時間旅行先は魔女狩り全盛期で、ナナは魔女の疑惑をうけ、牢屋で粗末な寝床や食事を与えられる。人前に晒され罵声を浴びせられ、物を投げつけられる。

【以下ネタバレあり】

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ねむりねずみ (創元推理文庫)ねむりねずみ (創元推理文庫)
(2000/11)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。二か月前、上演中に花形役者の婚約者が謎の死を遂げた。人目を避けることは至難であったにも拘らず、目撃証言すら満足に得られない。事件の焦点が梨園の住人に絞られるにつれ、歌舞伎界の光と闇を知りながら、客観視できない小菊は激情に身を焼かれる。名探偵今泉文吾が導く真相は?梨園を舞台に展開する三幕の悲劇。歌舞伎ミステリ。

感想

世にも珍しい歌舞伎ミステリ。

第一幕と二幕で語り手が代わり、不条理なまま物語が終わったのかと思った。
最終幕までいけば、物語が一つに繋がる。「そうだったのかー!!」という快感はない。

能や歌舞伎等の伝統芸能を描いた小説は、個人の意志より伝統を大事とするのが常識なのかしら。歌舞伎の面白さは本書からは伝わらなかった。


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青葉の頃は終わった (カッパ・ノベルス)青葉の頃は終わった (カッパ・ノベルス)
(2002/10)
近藤 史恵

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評価

あらすじ

「ねえ、知ってる?瞳子が死んだんだって」瞳子は孤高の存在で、ガラス細工の天使のようだった。繊細で儚げで、他人を魅了する少女に見えた。彼女のことが、可愛らしくて、愛おしくて、腹立たしくて、憎らしくてたまらなかった。死後に届いたハガキには「私のことを殺さないで」とあった―。彼女の不在と、ぼくたちの季節の終焉。ほろ苦い青春ミステリー。

感想

決して明るくはないけど、心にくる。この痛みは間違いなく青春ミステリだ。

大学時代の仲間の一人・瞳子の自殺の理由を、それぞれの仲間が探す。

【以下ネタバレあり】

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タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
(2007/10)
近藤 史恵

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あらすじ

カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、十年以上もフランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修行してきたという変わり者。無精髭をはやし、長い髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんなシェフが、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。定連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか?甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか…。

感想

街中のフランス料理店、ビストロ・パ・マルを舞台に、日常的な謎を解く連作ミステリ。
無口なシェフ、料理人の志村さん、ワインソムリエの金子ゆき、そしてギャルソンの高築智行が〈パ・マル〉の従業員。お店で出るのは勿論フランス料理。


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ホテルジューシーホテルジューシー
(2007/09)
坂木 司

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評価

あらすじ

大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。だがこの夏のバイト先、ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。昼夜二重人格の“オーナー代理”はじめあやしげな同僚達や、ワケありのお客さんたちに翻弄される日々。怒りつつもけなげに奮闘するヒロちゃんにさらなる災難が…。注目の覆面作家がおくる、ひと夏の青春&ミステリ。

関連レビュー

【シンデレラ・ティース/坂木司】

感想

「シンデレラ・ティース」の姉妹編。しっかりものの長女体質であるヒロちゃんが、沖縄の宿で一夏アルバイトをする。
沖縄の宿と言ってもリゾート地ではなく、リピーターが多いこじんまりとしたホテル。
不眠症で昼はダメダメなオーナー代理と、美味しい沖縄料理を作る比嘉さん、お掃除をするセンばあとクメばあと、しっかりしてない人に囲まれて、ヒロちゃんは楽しい夏を過ごす。
7つの短篇に分かれているが「越境者」が一番いい。
宿泊客のギャル2人が心配でついついお節介をするヒロちゃん。夜遊びには理由があった……という話。
カッコいい人がいないためか「シンデレラ・ティース」より夢中になれなかった。


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