評価★★★☆☆
あらすじ
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。
感想
「探偵ガリレオ」「予知夢」に続く「探偵ガリレオシリーズ」第三弾。
第134回直木賞受賞作。
花岡靖子と美里の母娘がふとしたことから元夫の富樫を殺してしまう。
呆然とする二人を助けたのは隣人の数学者・石神だった。
富樫の死体が発見され、警察は靖子を疑い始める。
石神は花岡親子に指示を与え、警察から守ろうと画策する。
犯人が分かっていて、警察にアリバイを崩されないようにするから、倒叙ミステリーの一種かな。
石神が天才物理学者・湯川の知り合いであり、湯川が捜査協力を行うことになるので、「探偵ガリレオシリーズ」なのだろう。
【以下ネタバレあり】
あああああ、クソ、どうしてほっといてやらないんだ!
湯川!
お前には何の権利があってそうする!
友人とその才能が失われることを惜しむ気持ちか?
本当に石神のことを思っているなら、そうっとしておいてやれよ!
自己満足だ、そんな気持ちは。
石神が人を殺し、アリバイをつくり、警察を欺いてきたのは、たった一人の女性を救うためだ。
あんたがしゃしゃり出てこなければ、石神は靖子を救えたことを心に想いながら日々を過ごすことが出来たし、靖子もしばらくはつらくともいつかは幸せになることが出来た。
それをあんたは…!
靖子は石神を巻き込んだという罪を負って刑務所へ。
美里は……変わんないかもしれない。
石神は靖子を庇った意味もなく、ただ人の命を奪っただけ。
やりきれない。
【ネタバレを隠す】