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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
歴史
2009/05/30 (Sat) のぼうの城/和田竜
2008/12/05 (Fri) 双頭の鷲/佐藤賢一

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のぼうの城のぼうの城
(2007/11/28)
和田 竜

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評価★★☆☆☆

あらすじ

時は乱世。天下統一を目指す秀吉の軍勢が唯一、落とせない城があった。武州・忍城。周囲を湖で囲まれ、「浮城」と呼ばれていた。城主・成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としている男。智も仁も勇もないが、しかし、誰も及ばぬ「人気」があった―。

感想

2008年の話題作。
第139回直木賞にノミネート、2008年本屋大賞では2位を受賞。
「のぼう様」と呼ばれる成田長親が、対石田三成の攻城戦を行う。

のぼう様は、領民からバカにされつつも慕われ、何も考えていないように見えながら底知れない何かを感じさせ、言葉少なに命令を下さず部下に任せる。
突飛な言動や行動で周りの人間を呆れさせつつ、その行動が皆を奮い立たせ、勝利へ導く。
そんな成田長親の造形が、この小説の魅力であり人気が出た理由でもあるのだと思うのだが、どこかで見たことのあるような人物像だと感じた。

普段歴史小説を読まないライト層に受けてるらしいけど、読みやすいとは思わなかったぞ。

表紙をオノ・ナツメ先生のイラストにしたのは大正解だと思う。
のそーっとした「のぼう様」のイメージにぴったり。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
バスティーユの陥落 (小説フランス革命) (小説フランス革命 2)バスティーユの陥落 (小説フランス革命) (小説フランス革命 2)
(2008/11/26)
佐藤 賢一

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評価★★★☆☆

あらすじ

民衆に入気のある平民大臣・ネッケルの罷免により、群集の怒りは頂点に。弁護士カミーユ・デムーラン率いる暴動がパリで勃発し、バスティーユが民衆の手によって陥落した。しかし、勝利の余韻も束の間、なかなか進展しない革命に、パリ市民から不満の声が上がり始める…。

関連レビュー

前巻【革命のライオン―小説フランス革命1 /佐藤賢一】

感想

今巻の主役はロベスピエールの後輩であるデムーラン。
パリ蜂起~バスティーユ牢獄襲撃~人権宣言採択~ヴェルサイユ行進まで。
教科書で見るとただ文章の連なりであるフランス革命が、血と肉をもった人間が行ったものとして感じられる。
フランス革命を上から俯瞰するのではなく、その場で共に熱狂的な雰囲気を味わいながら参加しているみたい。
しかも、革命の真っ只中にいるミラボーやロベスピエールなどの視点から。
革命は非日常のお祭り。これが面白くないわけがない。

次巻の発売は3月。
楽しみにしている。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
革命のライオン (小説フランス革命) (小説フランス革命 1)革命のライオン (小説フランス革命) (小説フランス革命 1)
(2008/11/26)
佐藤 賢一

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評価★★☆☆☆

あらすじ

1788年、フランス国王ルイ16世は全国三部会の開催を決定。特権二身分の差別意識から進展しない議会に業を煮やした平民代表の第三身分議員たちは、自らを国民議会と宣言。第三身分のリーダー格・ミラボーの裏工作も功を奏し、議会はようやく動き始めるが…。

感想

佐藤賢一によるフランス革命史の第一巻。
定期的に刊行されるのが嬉しい。

今巻の主役はミラボーとロベスピエール。
全国三部会の召集から球技場の誓いまでが描かれる。

塩野七生「ローマ人の物語」のように十何冊にも及ぶと思い込んでいたので、ペースが速い気がした(全10巻らしい)
表紙と中表紙の間に、主要登場人物一覧とパリ市街図が挟み込んである。

「傭兵ピエール」のジャンヌ・ダルクしかり、「カエサルを撃て」のウェルキンゲトリクスしかり、カリスマ性のあるリーダーが、民衆を率いていくという構図は、他の佐藤賢一作品と変わらず。
続刊も読んでいきたい。


テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫)双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫)
(2001/06)
佐藤 賢一

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双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)
(2001/06)
佐藤 賢一

商品詳細を見る

評価★★☆☆☆

あらすじ

時は、中世。イングランドとの百年戦争で、劣勢に陥るフランスに登場したベルトラン・デュ・ゲクラン。このブルターニュ産の貧乏貴族、口を開けば乱暴粗野なことばかり。だが幼き日より、喧嘩が滅法強いベルトラン、見事な用兵で敵を撃破する。神は、武骨なその男に軍事の大才を与えたもうた!鉄人チャンドスは戦慄し、好敵手グライーは闘志を燃やす―。歴史小説の新たなる傑作。

感想

長い。
一日二日で読み切ろうとしたのが間違いだった。
ページ数も中身もものっそ濃い。
やっと読み終えたー!

英仏百年戦争時代、シャルル5世とその右腕となった傭兵ベルトランの話。

【以下ネタバレあり】

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ジャンヌ・ダルクまたはロメ (講談社文庫)ジャンヌ・ダルクまたはロメ (講談社文庫)
(2006/02/16)
佐藤 賢一

商品詳細を見る

評価★★☆☆☆

あらすじ

裁かれるジャンヌ・ダルクは、ほんとうに神より遣わされし者なのか?国王シャルル七世の寵臣ジョルジュは、自らの地位を脅かしかねぬ女の素性を洗い出そうと心を砕く。そして最後に彼が気づいたある戦慄すべき事実とは…。西欧中世史に材をとった表題作のほかに六篇を収める、才気横溢の傑作短篇集。

感想

「傭兵ピエール」(→レビュー)のような冒険物語ではなく、どちらかといえば「王妃の離婚」(→レビュー)のような心の機微を描いた作品。
収録作7作中最短の「ヴェロッキオ親方」が一番好き。
実質8ページしかないのに、読ませる。
最後の一行でそれまでの文章がもつ意味がガラリと変わるところがうまい。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ジャガーになった男 (集英社文庫)ジャガーになった男 (集英社文庫)
(1997/11)
佐藤 賢一

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評価★★☆☆☆

あらすじ

伊達藩士・斉藤小兵太寅吉は恋人を捨て、冒険を求めて、支倉常長遣欧使節に加わった。着いたイスパニアはすでに全盛期の栄光を失っていたが、一人のイタルゴ(戦士)と意気投合し、共に戦場に赴くために、帰国する使節団と訣別する決心をする。壮大なスケール、波瀾万丈の歴史ロマン。第6回小説すばる新人賞受賞作に大幅加筆、600枚の長編となったロング・バージョン。

感想

下級武士の子・寅吉が戦いを求めイスパニアに渡り、イダルゴ(戦士)となり、ジャガーになるという設定は面白い。
が、登場人物に魅力を感じなかった。
エレナとの結婚式の費用を貯めるために戦争に参加したずなのに、周りにつられて奢侈品を買ったり貴族証明書を買ったりして給金をすっからかんにした寅吉や、寅吉が知らぬ間に装備品を売り払い、嘘をついて戦場に向かわないようにしたエレナなどが、卑小に感じた。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
赤目のジャック (集英社文庫)赤目のジャック (集英社文庫)
(2001/05)
佐藤 賢一

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評価★★☆☆☆

あらすじ

十四世紀半ばの北フランス。百年戦争の果てない戦乱に蹂躙され、疲弊しきった農村に一人の男が現れた。人心を惑わす赤い目を持ったその男・ジャックに煽動された農民たちは理性を失い、領主の城館を襲撃、略奪と殺戮の饗宴に酔いしれる。燎原の火のように広がった叛乱はやがて背徳と残虐の極みに達し…。中世最大の農民暴動「ジャックリーの乱」を独自の視点で濃密に描く、西洋歴史小説の傑作。

感想

赤目のジャックに心酔し、ジャックリーの乱に加わり暴虐のかぎりを尽くしたものの、幸せに気付きイタリアで細やかな生活をするようになったフレデリの話。

フレデリはどこまでも優しかった。が、臆病な若者は元来が冷たい人間なのだ。自分で手いっぱいになる。他人を思いやるだけの余裕がない。それでも優しさを手に入れたければ、フレデリは不断に暴力をふるわなければならなかった。
この言葉が心に響いた。
私はまだ臆病なだけの人間なんだろうな。

フレデリのマリーに対する優しさが心に残った。
優しい上辺だけの言葉をかけるのではなく、逃げずにマリーを受け止められるようになった。
フレデリ、変わったね。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
傭兵ピエール〈上〉 (集英社文庫)傭兵ピエール〈上〉 (集英社文庫)
(1999/02)
佐藤 賢一

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傭兵ピエール〈下〉 (集英社文庫)傭兵ピエール〈下〉 (集英社文庫)
(1999/02)
佐藤 賢一

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評価★★★★☆

あらすじ

十五世紀、百年戦争下のフランス。王家の威信は失墜、世には混沌と暴力が充ち、人々は恐怖と絶望の淵に沈んでいた。そんな戦乱の時代の申し子、傭兵隊を率いる無頼漢ピエールは、略奪の途上で不思議な少女に出会い、心奪われる。その名は―ジャンヌ・ダルク。この聖女に導かれ、ピエールは天下分け目の戦場へと赴く。かくして1429年5月6日、オルレアン決戦の火蓋は切られた…。

感想

時は15世紀。
フランスは長い間戦乱の世であった。
のちに英仏百年戦争と呼ばれる戦の真っ只中、貴族の私生児ピエールは隊長として一つの傭兵隊を率いていた。
次の戦場はオルレアン。
救世主=ラ・ピュセルと呼ばれる者が現れた。名はジャンヌ・ダルク。
自らを神の遣いと述べ、王太子シャルル軍に勝利をもたらすという。
彼女は処女を捧げるという約束でピエールの強姦から身を守った、あの女だった。

ごまかしのない、率直な傭兵隊の姿が気持ちいい。
戦があれば駆けつけ、なければ食いっぱぐれないよう街を襲い食料や金目のもの、女を強奪する。
不安定な身の上、死と隣合わせの日々。
だけど仲間との強い絆、勝利の嬉しさを感じられる。

傭兵隊長ピエールの人間性が好き。
仲間思いで、皆の父親のような存在で、女にはちょっと弱くて、でも優しい。
欠点も含め全てが好ましく思える。
ジャンヌの素朴さ、潔癖さも一つの人格として可愛かった。
その時代に生きている人の息吹を感じる。

戦争ものの昂揚した感じが気持ちいい。
戦、戦、また戦、勝利、喜び。
この時代なりのルールがすっと身に入る。

上下巻合わせて1000ページ弱と分厚いけど、一気に読みたい作品。

【以下ネタバレあり】

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剣闘士スパルタクス (中公文庫 さ 49-2)剣闘士スパルタクス (中公文庫 さ 49-2)
(2007/05)
佐藤 賢一

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評価★★☆☆☆
うー、いまいち燃えらんなかった。
ローマのスパルタクスの反乱をテーマにした歴史小説。
「スパルタクス、おまえにも先頭をきってもらいたい」仲間の求めに応じスパルタクスは起った。寄せ集めの集団は、やがて奴隷解放の旗印を掲げる反乱軍としてイタリア本土を席巻する。だが、世界最強を誇るローマ軍の反撃が始まらんとしていた―!ローマ帝国に叛いた男を描く歴史大活劇。
スパルタクスの気持ちがしょっちゅう揺らぐ。
これでいいのか、ばっかり考えてて、確固たる意志がない。
こんな男が頭の集団についていきたいと思わない。
何の計画もたてずに脱走して追い剥ぎして、盗賊の真似事をして暮らしていくなら、最初から脱走するなよ。
スパルタクスに感情移入することもできず、ただ筋を追うだけになった。

佐藤賢一は、もっと初期の作品から攻めてみよう。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
王妃の離婚王妃の離婚
(1999/02)
佐藤 賢一

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評価★☆☆☆☆
細かな中世フランスの描写がかえってあだになっている。
プロローグでベリンダに求婚したフランソワのその後が気になって、しばらく物語に集中できず。
ジャンヌ王妃の裁判もあまり盛り上がらず飽きてくる。
フランソワが新しい弁護士として名乗り出たところから、やっと面白くなってくるが、それも少しの間で、パリへ向かうところからいまいちになってくる。
盛り上がりのないまま最後まで続く。
若気の至りだったとか言っちゃうようなおっさんには感情移入できないわ。

ベリンダも王女ジャンヌもフランソワも幸せ感がないのよね。
これはハッピーエンドなんかなあ。

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