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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。SF・ファンタジーに偏り気味
歴史

剣闘士スパルタクス (中公文庫 さ 49-2)剣闘士スパルタクス (中公文庫 さ 49-2)
(2007/05)
佐藤 賢一

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評価★★☆☆☆
うー、いまいち燃えらんなかった。
ローマのスパルタクスの反乱をテーマにした歴史小説。
「スパルタクス、おまえにも先頭をきってもらいたい」仲間の求めに応じスパルタクスは起った。寄せ集めの集団は、やがて奴隷解放の旗印を掲げる反乱軍としてイタリア本土を席巻する。だが、世界最強を誇るローマ軍の反撃が始まらんとしていた―!ローマ帝国に叛いた男を描く歴史大活劇。
スパルタクスの気持ちがしょっちゅう揺らぐ。
これでいいのか、ばっかり考えてて、確固たる意志がない。
こんな男が頭の集団についていきたいと思わない。
何の計画もたてずに脱走して追い剥ぎして、盗賊の真似事をして暮らしていくなら、最初から脱走するなよ。
スパルタクスに感情移入することもできず、ただ筋を追うだけになった。

佐藤賢一は、もっと初期の作品から攻めてみよう。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
王妃の離婚王妃の離婚
(1999/02)
佐藤 賢一

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評価★☆☆☆☆
細かな中世フランスの描写がかえってあだになっている。
プロローグでベリンダに求婚したフランソワのその後が気になって、しばらく物語に集中できず。
ジャンヌ王妃の裁判もあまり盛り上がらず飽きてくる。
フランソワが新しい弁護士として名乗り出たところから、やっと面白くなってくるが、それも少しの間で、パリへ向かうところからいまいちになってくる。
盛り上がりのないまま最後まで続く。
若気の至りだったとか言っちゃうようなおっさんには感情移入できないわ。

ベリンダも王女ジャンヌもフランソワも幸せ感がないのよね。
これはハッピーエンドなんかなあ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
カエサルを撃て (中公文庫)カエサルを撃て (中公文庫)
(2004/05)
佐藤 賢一

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評価★★★★☆
最初は、ガリア王のウェルキンゲトリクスを、なんて下品なんだろうと思った。
野卑で子供っぽくてぞんざいで、いいところは顔と先を見る目だけ。
逆らうものは味方であっても容赦しないし、女は道具扱いだし、育ての親や兄の言うことをちっとも聞かずに好き勝手やっている。
従兄弟が説教しようとしても、笑ってからかって野次を飛ばして終わりにしてしまう。
鍛冶屋のアステルの気持ちに同意した。
こいつはとんでもない野性児だ。
この人に従うのは間違いだったのではないか。

ローマ側のカエサルも好感をもてるとは言い難い奴だ。
ハゲ親父だし、出世のことばっか考えてて媚を売るし、自分の戦果を小説風に書こうとしてるし。
自意識過剰のバカか。
八方美人な計画しかたてられなくて、二兎を追うものは一兎をも得ずになるし、兵隊の苦労も考えない。
百人隊長のマキシムスの言う通りだ。

ヴェルチンとカエサルが共倒れすればいいと思った。

一人の女をきっかけに、彼らは変わっていく。
私はまだ二十年しか生きていないからカエサルの気持ち全てに同意はできないけれど、彼が変わったことは分かった。
そしてヴェルチン、奪ってきたカエサルの妻カルプルニア、ハエドゥイ族から嫁いできたエポナ。
カルプルニアとの交流がヴェルチンを動かし、エポナはヴェルチンの不器用な優しさを知る。
エポナが可愛い。
ほぼ全部族を集めてガリア解放会議を開けた嬉しさあまりに卑猥な言動でエポナをからかわずにはいられないヴェルチンも可愛いが、真っ赤な顔して罵倒するエポナも可愛い。
ヴェルチンが「乳くせえ、乳くせえ。するってえと、あそこは、どんな臭いなんだ」と大声で言えばエポナは掌を思い切り噛む。
いてえ、いてえとヴェルチンが引いたら、この馬鹿男、あんたなんか、もう死んじゃえと罵倒する。
はた目からだと微笑ましいですな。
エポナが本気で嫌がってるのは分かるんだけど、ニヤニヤせずにいられない。
ヴェルチンとエポナの初夜も感慨深いっちゅーかなんつーか。
愛情を表現する方法を知らない、ヴェルチンの不器用な優しさが愛しい。

テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌
恋する伊勢物語恋する伊勢物語
(1992/05)
俵 万智

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総評★★☆☆☆
伊勢物語の主要なエピソードが分かった。
在原業平について知りたくて、それなら伊勢物語を読むのが早いんじゃないかと思い、これなら軽く読めそうだと思って、手に取ったのがきっかけ。
俵さんのコメント付き伊勢物語といったところか。
現代語訳伊勢物語ではない点に注意。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)
(1998/05)
鯨 統一郎

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総評★★☆☆☆
思い込みや偏見は、なかなか覆すのが難しいものである。
なんだかこう、どうしても信じられない。

仏陀は悟りを拓いたのか、邪馬台国はどこにあるのか、イエスは復活したのかなどをバーで歴史学者達が語る。
あれよあれよという間に常識が覆され、思いもしなかった結論に辿り着く。
たとえば表題作の邪馬台国。
作中では岩手にあったとの結論になり、歴史書をもとにその検証を行う。
とはいっても小難しい話が出てくるのではなく、ミステリーの謎解きのようにするりと論証する。

日本史をある程度知っていないと「常識が覆される」感覚が楽しめないと思う。

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物語 イタリアの歴史〈2〉皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで 物語 イタリアの歴史〈2〉皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで
藤沢 道郎 (2004/11)
中央公論新社
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総評★★☆☆☆
皇帝ハドリアヌス、大教皇グレゴリウスなど始めの一・二話は面白かったが、あとは「ふーん」という感じだった。
NHKテレビ「イタリア語講座」のテキストに毎月掲載された「人物で語るイタリア
の歴史」を一冊にまとめたものと後書きにある。
文章の流れや歴史の追い方は前作と同じなのだが、どこか洗練されていない。
筆者が生きていれば、もっと読みやすかったのかなと思った。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書) 物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)
藤沢 道郎 (1991/10)
中央公論社
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総評★★★★☆
いやー面白かった。
1500年にもわたるイタリア解体から統一までの歴史を、10人の人物を中心としつつ通史として物語っている。
それぞれの人生が劇的で面白く、イタリア全体の歴史を流れに沿って説明しているので分かりやすい。
高校の世界史程度の知識はあった方がいいと思うが、初心者に最適の本。
イタリアが統一された時、広場に集まった数えきれないほどの民衆が、帽子を投げ、互いに抱き合い「イタリア万歳!」と叫ぶ姿が目に浮かんだ。

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英仏百年戦争 (集英社新書) 英仏百年戦争 (集英社新書)
佐藤 賢一 (2003/11)
集英社
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総評★★★☆☆
イギリスとフランスについてよく知るために、まずは有名な本から読んでみっかーと思ったのがきっかけ。
思ったより面白かった。
百年戦争について、一般に考えられている1339〜1453年の前後の歴史も交えて、人物を追って解説している。
家系図と地図があって、分かりやすかった。
また筆者が小説家であるためか、文章も読みやすかった。
イギリスとフランスの対立を楽しもうとしたのだが、百年戦争時にはまだ国家という概念が希薄で、フランス人対フランス人の戦いだと述べられており、困ってしまった。
とりあえずコンタミーヌの百年戦争も読んでみようと思う。

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