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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
海外SF

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時間衝突 (創元推理文庫)時間衝突 (創元推理文庫)
(1989/12)
バリントン・J・ベイリー大森 望

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評価

あらすじ

異星人が残した遺跡を調査していた考古学者ヘシュケのもとに、驚くべき資料がもたらされた。300年前に撮られた1枚の写真。そこには現在よりもはるかに古びた遺跡の姿が写っていた。これはなんらかの詐術か、それとも遺跡が除々に新しくなっているというのか?やがてタイムマシンで過去へと旅立った彼らが見たものは?波乱万丈、究極の時間SF。

感想

バリントン・ベイリーは、科学者ではない。彼の著作は、ハード・サイエンスのせせこましい教条主義的正確性とは無縁だ。講義を聞いたり、教科書を読んだりするのとはまるでちがう。ベイリーは有能な作家ではあるけれど、偉大な文学者ではない。

と序文に書かれているのを読み、ハードSFとは無関係な娯楽SFだと思っていたら、微妙に違った。時間論はトンデモだけど、理論は単純じゃない。どういうラストに繋がるのか気になって、最後まで読んだ。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ルナ・ゲートの彼方 (創元推理文庫)ルナ・ゲートの彼方 (創元推理文庫)
(1989/03)
ロバート・A ハインラインロバート・A・ハインライン

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評価

あらすじ

恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収の時まで無事生きのびていられたら合格。これが上級サバイバル・テストだ。よし、やるぞ!ハイスクール生徒のロッドは、両親の猛反対を押しきって、クラスメイトたちとともにゲートをくぐった。事故で回収が不可能になることなど、露ほども知らずに…。ロッドの長い戦いが始まった。

関連レビュー

【十五少年漂流記/ジュール・ヴェルヌ】

感想

きみ、この世でいちばん気のきいた芸当は、いまならわかっていることを、そのときに知ることだ。

ハインライン版「十五少年漂流記」。
未知の惑星での、少年達のサバイバル。主人公のロッドが仲間を指揮し、文明的な生活をしようと四苦八苦するのに感情移入して読んだ。
サバイバルも終わってみれば楽しかった記憶だけが残るが、先が分からない身の安全も確かじゃない時間を過ごすのは苦労ばかり。危険な動物から身を守る必要はあるわ、食べるものを見つけなきゃいけないわ、衣も住も快適にしたいわ、仲間が増えるにつれて権力争いは起こるわで、もう大変。

少年、成年、親世代と読む世代によって感じ方が変わると思う。
少年はわくわくする冒険潭を楽しみ、大人達の頭でっかちさに憤る。
成年は、青年以前の子供の制限された権力を思い、自分の子には窮屈な思いはさせないと誓う。
子を持つようになった親世代は、また感じ方が違うんじゃないかな。

ジュヴナイルの傑作。「十五少年漂流記」より甘くなく「蝿の王」より優しい。

ゲートが開いてテラ(地球)へ帰れるようになってからの結末がヴェルヌと違う。

【以下ネタバレあり】

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)
(1994/06)
コードウェイナー スミス

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評価

あらすじ

第一級の犯罪者だけが送りこまれる、究極の流刑地シェイヨル。この星でどんな苛酷な刑罰が実施されているのか、知る者はいない。分かっているのはただひとつ、シェイヨルが“死”のない世界だということ。つまり、受刑者の苦難は永遠に続くのだ…表題作ほか下級民の反乱を率いた犬娘の悲哀を描く「クラウン・タウンの死婦人」など全四篇を収録。現代SFきっての名匠が抒情ゆたかに綴る謎と魅惑に満ちた未来史の世界。

関連レビュー

【鼠と竜のゲーム―人類補完機構/コードウェイナー・スミス】

感想

さて『シェイヨルという名の星』は、本文庫既刊の『鼠と竜のゲーム』と合わせて、スミスのベスト短篇集成The Best of Cordwainer Smith(バランタイン・ブックス 1975)の全訳となるものである。

そういうことは早く言えー!
前半部(『鼠と竜のゲーム』)の出版が1982年、後半部の本作が1994年と12年もの間がある。
「ノーストリリア」を挟むとはいえ、ファンにはたまったものじゃないだろうなぁ。

長篇「ノーストリリア」は挫折したけれど「鼠と竜のゲーム」のような短篇ならと面白かろうと手に取った。
読み始めて気付いたのは、人類補完機構の設定をほぼ忘れてしまっていること。
ストルーン?ロード・ジェストコースト?「猫娘ク・メルのあの壮大な企みごと」とは何ですかい?
スミス作品なら分からなくても読めるだろうと思ったが、あまり楽しめなかった。無念

  • クラウン・タウンの死婦人
    第一世ロード・ジェストコーストがそう名づけられる理由となった、彼の母レイディ・ゴロクが出会った犬娘ド・ジョーンの事件の話。
  • 老いた大地の底で
    レイディ・アリス・モアの話……なんだけど、彼女はどこの誰だったっけ?
  • 帰らぬク・メルのバラッド
    ロード・ジェストコーストとク・メルの邂逅と企み。
  • シェイヨルという名の星
    奇妙な受刑惑星シェイヨルの話。
    ドロモゾアという生命体がくると身体に痛みと共に新しい部品ができる。首のところから少年の体が横に生えたり、頬に乳房ができたり。「友人」ブ・ディカットが麻酔薬代わりに麻薬スーパーコンダミンを打ってくれる。すると幸福感に酔える。その繰り返し。


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彷徨(さまよ)える艦隊〈2〉特務戦隊フュリアス (ハヤカワ文庫SF)彷徨(さまよ)える艦隊〈2〉特務戦隊フュリアス (ハヤカワ文庫SF)
(2009/05/30)
ジャック キャンベル

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評価

あらすじ

命運を賭けた決戦に大敗し、満身創痍となった艦隊を敵本拠星系から無事に脱出させたギアリー大佐。次々と策を用いて敵の裏をかきながら故郷をめざす途中、シュトラー星系で捕虜収容所を発見、救出に成功した!だが、その捕虜のなかには、ギアリー同様“伝説の英雄”と讃えられるファルコ大佐がいた。野心家の彼は艦長たちを扇動し、39隻の艦をひきいて艦隊を離脱、一路故郷の宙域をめざすが、そこには怖るべき敵の罠が―。

関連レビュー

前巻【彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス/ジャック・キャンベル】

感想

中間管理職の悲哀…ではなく艦長の孤独が書かれている。
考えてみたら前作を読んだのは一年前だった。そりゃ内容を覚えてなくても不思議はないわ!


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わたしを離さないでわたしを離さないで
(2006/04/22)
カズオ イシグロ

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評価

あらすじ

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。

感想

2009年最後の読了本が本書なのは、なかなかセンスがいいんじゃなくてと自画自賛してみる。

なんだか、不思議な話。
幻想的ってわけじゃなく、意味が分からないってわけでもない。
でも読み終わったあと、考えさせる何かがある。

この本に関する色々な考察を読んでみたい。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)
(2008/07/04)
マイクル・コーニイ

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評価

あらすじ

夏休暇をすごすため、政府高官の息子ドローヴは港町パラークシを訪れ、宿屋の少女ブラウンアイズと念願の再会をはたす。粘流が到来し、戦争の影がしだいに町を覆いゆくなか、愛を深める少年と少女。だが壮大な機密計画がふたりを分かつ…少年の忘れえぬひと夏を描いた、SF史上屈指の青春恋愛小説、待望の完全新訳版。

感想

これは恋愛小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにもっとほかの多くのものでもある。

上記の「作者より」から始まる甘酸っぱい青春恋愛小説。

少年と少女の恋愛小説であり、成長物語であり、エルトとアスタという二つの国の戦争小説であり、独特の惑星の魅力ある生き物の小説であり、特権階級と一般人の対決物語であり、惑星の四季をめぐるハードSFである。
恋愛が軸になりながら、様々なガジェットがその軸に合った形で登場する。


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アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)
(1999/10)
ダニエル キイス

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評価

あらすじ

32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に、夢のような話が舞いこんだ。大学の偉い先生が頭をよくしてくれるというのだ。この申し出にとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に、連日検査を受けることに。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り、全世界が涙した現代の聖書(バイブル)。

感想

有名作だし一度は読まないと…と思いつつも、翻訳ものと文学的なあらすじに手に取ることを躊躇っていた。
2009年ハヤカワ文庫の100冊に選ばれていたので、いい加減読むことにした。

始めは、平仮名だらけで文法が間違っている文章が読みにくくて仕方がなかった。
知能が低いチャーリイを演出しているんだってことは分かってたけど、目が滑って読み進めにくい。
少しずつチャーリイの知能が高まってきて頃から面白くなってきた。
文章の書き方から、チャーリイの頭がよくなってきていることが分かる。
なんという翻訳の妙!

高いIQをもつよりもっと大事なことがあるのよ
アリスのこの台詞が、この物語が一番言いたいことなんだと思うけど、なんか納得できなかった。
知能は低いより高い方がいいに決まってる。
高くたって暖かい心をもっている人はたくさんいるはず。

チャーリイの知能が高くなるにつれ、パン屋の仲間や博士達が思っていたより素晴らしい人間ではなかったことが分かる。
賢くなったチャーリイはパン屋の仲間に嫌われ、仕事をクビになってしまう。知能が元の程度に戻る時、もう一度雇ってもらえることになった。
新入りがチャーリイをいじめた時に仲間が庇ったけど、この場面にもの凄い違和感を感じた。
チャーリイは、彼らをいい友達だと思っているけど、彼らが以前チャーリイをバカにしていたことは変わらないんだよ。
チャーリイを笑いものにしていて遊んで、チャーリイが普通になったら手のひらをかえした。
そんな彼らがいい人に描かれていて、もにょっときた。

チャーリイのIQがぐんぐん高くなっていく時は、面白かったけど、ラストが好きじゃない。
多分「IQが低くても心が優しい方がいいよね」的なメッセージが気に入らないんだと思う。
IQの高低と心の貧富には、全く相関はないと思うよ。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
艦長の子 (ハワカヤ文庫SF)艦長の子 (ハワカヤ文庫SF)
(2009/07/05)
カリン・ロワチー

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評価★★☆☆☆

あらすじ

戦闘輸送艦“マケドニア”の勇猛な艦長が父であり、母は著名な政治家、そしてアースハブ政府の最高指導者の一人を祖父に持つライアン・アザーコン。その莫大な財産、美しい容貌、あふれる若さから「もっともホットな独身貴族」ともてはやされる彼だったが、その実体は、孤独でナイーブでわがままな青年だった。だが、ジョスと呼ばれるひとりの青年との出会いが、すべてを変えていった…傑作戦争SF巨篇、待望の第2弾。

関連レビュー

前巻【戦いの子/カリン・ロワチー】

感想

戦闘輸送艦〈マケドニア〉艦長カイロ・アザーコンの息子ライアンが主人公。
前作は主人公ジョスが運命に翻弄される物語だったのに対して、ぬるま湯に浸って自堕落な生活をしている青年が主人公なので、趣味じゃなかった。
恵まれた生活をしているくせにドラッグにハマるようなライアンが、客員としてマケドニアに乗って隊員達と触れ合う中で、いつの間にか家族に対する愛情を自覚するという、よく分からない話になっている。
前作が波瀾万丈で激動の人生を送る少年の物語だったのに、今作はいきなりスケールダウンしている。正直がっかり。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)
(1997/05)
ロバート・J. ソウヤー

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評価★★☆☆☆

あらすじ

医学博士のホブスンは、死にかけた老女の脳波の測定中に、人間の「魂」とおぼしき小さな電気フィールドが脳から抜け出てゆくのを発見した。魂の正体を探りたいホブスンは自分の脳をスキャンし、自らの精神の複製を三通り、コンピュータの中に作りだした。ところが現実に、この三つの複製のうちどれかの仕業としか思えない殺人が次々に…果たして犯人はどの「ホブスン」なのか?1995年度ネビュラ賞に輝く衝撃の話題作。

感想

解説の瀬名秀明曰く、

本書を極めて乱暴に紹介するなら、医学サスペンスとハイテクミステリー、そしてハードSFが合体した、ジャンルミックスタイプのエンターテイメント、といったところである。

らしい。

フーダニット。物証ではなく、論理から犯人が分かる。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SFタフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF
(2005/04/21)
ジョージ・R.R. マーティン

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評価★★☆☆☆

あらすじ

付近の惑星に周期的に災厄を撒き散らす謎の星、“禍つ星”。そこに赴けば、誰もが巨万の富と絶対的な力を手にできるという。その秘密を追う学者に雇われた宇宙商人ハヴィランド・タフは、サイバー技術者、用心棒ら、いずれ劣らぬ曲者の五人と現地へ向かう。だが、彼らを待ちうけていたのは、超巨大宇宙船“方舟 ”号からの思いもよらぬ攻撃だった!表題作ほか、宇宙一あこぎな商人タフの冒険を描く連作集、待望の第一弾。

感想

《氷と炎の歌》シリーズで有名なジョージ・R・R・マーティンの連作集。


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