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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。SF・ファンタジーに偏り気味
海外SF

銀河おさわがせ中隊 (ハヤカワ文庫SF)銀河おさわがせ中隊 (ハヤカワ文庫SF)
(1992/02)
ロバート アスプリン

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評価★★☆☆☆
軽く読める、ユーモアSF。

あらすじ

銀河最大の兵器会社の御曹司で億万長者、そのうえ宇宙軍中尉のウィラード・フール。そのフールはとんでもないドジをふみ、罰として辺境惑星に駐留するオメガ中隊指揮官に任ぜられてしまった。オメガ中隊―それは宇宙軍の落ちこぼれの吹きだまり。このはみだし連中を立派な兵士にしてやる。思いたったが百年め。鋭い頭脳と豊富な財力にモノをいわせたフールの大活躍が始まった…。爆笑の痛快ユーモア・ミリタリーSF。

感想

大森望さんの解説が、この本を適切に紹介している。
曰く『富豪刑事』プラス吉岡平の<宇宙一の無責任男>シリーズ
主人公のフール中尉が左遷先の辺境の惑星で、落ちこぼれ中隊の指揮官になり、それをなんとか立てなおすところは『ポリス・アカデミー』
フールが銀河系最大の武器メーカーの御曹司であり、問題はみんな金で解決するところは『富豪刑事』
フールの所属する宇宙軍は正規軍と違いあまり権威がなく、戦争もあまりせず、入りたい人間は誰でも入れるところは『オネアミスの翼』

B級映画のように、あちこちから美味しいところを貰ってきて、混ぜ合わた感じ。
主人公の突き抜け方も、軍の仲間の個性も、上記に挙げたどの作品にも及ばない(と言っても、『ポリス・アカデミー』と『オネアミスの翼』は見たことないのだが)

何も考えず、軽く読める一冊。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
鼠と竜のゲーム―人類補完機構 (ハヤカワ文庫 SF 471)
(1982/04)
コードウェイナー・スミス

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評価★★★☆☆
全8篇からなる短篇集。
全体を一つの宇宙史観が貫いている。
その宇宙史観が面白い。
短篇を重ね歴史を綴る手法は、まるで「火星年代記」のようだ。

  • スキャナーに生きがいはない
    スキャナー?クランチ?ヘイバーマン?そりゃなんだ?と思って読み進めていくうちに、惹きこまれた。
    まとまった説明がなく、読んでいくうちに自然と固有名詞の意味が分かるようになるのが心地よい。
  • 星の海に魂の帆をかけた女
    宇宙を舞台にしたラブ・ロマンス。
    時を超えた愛の物語。
    読後の爽快感がよい。
  • 鼠と竜のゲーム
    猫。これに尽きる。
    ピンライターとして、パートナーの猫と、文字通り心を通わせ宇宙船を守る男の物語。
  • 燃える脳
  • スズダル中佐の犯罪と栄光
    まるでおとぎ話。
    男しかおらず、男が男を産んで、何百年もの間生き抜いてきた人々が支配する惑星アラコシア。
    人に奉仕するという奇怪な一念に凝り固まった猫が生きる<猫の国>
    ユニーク。
  • 黄金の船が――おお!おお!おお!
  • ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち
    盗賊とスパイの対決。
    Mother Hitton's Littul Kittonsと、ゴロがいい。
    流石ノーストリリア。一筋縄じゃいかない。
  • アルファ・ラルファ大通り
    便利がすぎると働かなくなる。
    補完機構が人類を管理し、甘やかし、生まれてから死ぬまで夢の中で過ごす。
    それは幸せか、否か。
    「わたしらしさ」を求めるのは余計な感情に思う。
    永遠に夢見た中で過ごせるなら、何が不安なのだろう。
    甘い甘い人生は大歓迎。
    自分らしさなんてまやかしだ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
はるかなる地球帝国 (創元推理文庫―ダーコーヴァ年代記)はるかなる地球帝国 (創元推理文庫―ダーコーヴァ年代記)
(1986/10)
マリオン・ジマー ブラッドリー

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評価★★★☆☆
ヴァーコーダ年代記シリーズの一つ。
ヴァーコーダ年代記を初めて読んだので、惑星ヴァーコーダについてまだまだ分からないことが多かったけど、少年達の冒険記として楽しめた。
惑星ダーコーヴァにラリー・モントレーは降り立った。異星世界に飽くなき好奇心をかきたてられる彼だったが、この星に駐留する地球人たちは誰ひとりとしてダーコーヴァ文化に目をむけようとはしない。ある日、ふとしたことからダーコーヴァ貴族と知り合ったラリーは、地球人として初めて彼らの領域へ招待され、生活をともにする機会を得たが…。
新しい星、非人類、地球人と交流をもとうとしないヴァーコーダ人など、ラリーにとって目新しく面白いものばかり。
挿し絵が合っている。
地球人のラリーと、オルトン家のケナードの、二人の友情に乾杯!

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
銀河帝国の崩壊 (創元SF文庫 (611-1))銀河帝国の崩壊 (創元SF文庫 (611-1))
(2000)
井上 勇、アーサー・C・クラーク 他

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評価★★☆☆☆
まず、邦題が良くない。
内容を誤解しやすい。
広大な宇宙を支配する銀河帝国が舞台のスペースオペラかと思った。
原題の"Against the fall of night"なら雰囲気が伝わりそうなのに。
実際の内容は、裏表紙のあらすじ紹介が的確に表現している。
むしろ、このあらすじが物語の全て。
これだけ読めばストーリーが分かっちゃう。
ほれ、以下の通り。
数億年の未来、銀河帝国は崩壊し、宇宙に雄飛した人類は砂漠と化した地球の一角で〈侵略者〉を恐れてかろうじて生存していた。禁断の好奇心にみせられたアルビン少年は他の天体の知性体を求めて宇宙へ旅立つ。純粋知性体に出会って解明される人類の歴史。再びよみがえる地球、壮大な人類と宇宙の大叙事詩がここに展開する。
やっぱりクラークは、私には合わないみたい。
題名につられて読んだけど、しばらく敬遠しよう。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
リプレイ (新潮文庫)リプレイ (新潮文庫)
(1990/07)
ケン・グリムウッド

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総評★★★☆☆
ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。気がつくと学生寮にいて、どうやら18歳に逆戻りしたらしい。記憶と知識は元のまま、身体は25年前のもの。株も競馬も思いのまま、彼は大金持ちに。が、再び同日同時刻に死亡。気がつくと、また――。
人生をやり直せたらとは誰もが一度は思うことだろう。
新しい日々が来ることがどれだけ素晴らしいことか、この本は伝えている。
どんなに全力を傾けて物事に取り組んでも、1988年10月18日午後1時6分になると25年前に戻り、全てが無に返る。
その絶望はいかほどのものか。
一度行った退屈なことを繰り返すのはどれだけ忍耐のいることか。
パメラとの出会いが、彼に希望をもたせ、彼の人生に彩りを増す。
パメラとジェフの絆は堅く堅く結ばれている。

読みごたえ十分。
先が予測できないところがまた面白い。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
時の門 時の門
ロバート・A・ハインライン、福島 正実 他 (1985/08)
早川書房
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総評★★☆☆☆
タイム・パラドックス・テーマの不朽の名作といわれる「時の門」を読んだ。
主人公のウィルスンがあっちへ飛んだりこっちへ戻ったり、何度もタイムトラベルする。
ひどい時には同じ時間に3人以上のウィルソンが集まる。
「マイナス・ゼロ」を先に読んだためか、斬新だとは思わなかった。
これで広瀬正の論文への橋頭堡ができたので、良しとしよう。

収録されているのは7作。
以下題名と、簡単に感想を。
  • 大当りの年
    なんということはない作品。合衆国中で新興宗教が流行ったり、街中でストリップを始める女性が増えた。統計学者のブリーンは女性を保護し、この現象についての説明を始める。
  • 時の門
  • コロンブスは馬鹿だ
    最後にあっと言わせることを狙った?可もなく不可もなく。
  • 地球の脅威
    爽やかな青春小説。唯一ジュブナイルっぽい。
  • 血清空輸作戦
    これはなかなかいい。伝染病が流行り、土星まで血液を持っていかなければならなくなった。期限は短く、早く行かないと土星の人口が半減してしまう。主人公は土星へ行くことになったが、チンパンジーも耐えられなかった3.5Gが常にかかる。こうして辛い旅が始まった。
  • 金魚鉢
    思わせぶり。これなら長編にしても読めそうな気がする。
  • 悪魔計画
    合衆国贔屓。ソ連が合衆国に原爆を埋めていて、共和国になれと脅すなんてことありえねーよ。終わり方が本当に合衆国贔屓。ソ連はいつも悪者扱いだな。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
アンドロメダ病原体 アンドロメダ病原体
マイクル・クライトン、浅倉 久志 他 (1976/10)
早川書房
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総評★★☆☆☆
ドキュメンタリー・タッチなのね。
本当にあったことだと思って惑わされたよ。
人工衛星が落ちた町ピードモントでは、一人の老人と赤ん坊を除き、全ての町人が全滅した。
宇宙からもたらされた病原体が原因であることが分かり、その性質と治療法を解明するため、優秀な科学者達が特別な施設で研究に没頭する。
未知の病原体というところが「復活の日」みたいだ。
何か行動をして、「しかしそれが重大な過ちであった」とか書いて不安を煽るのはやめてくれ。
緊張感のある終わり方のはずなのに、ドキドキしなかった。
筆力不足。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
戦士志願 戦士志願
小木曽 絢子、ロイス・マクマスター ビジョルド 他 (1991/01)
東京創元社
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総評★★★☆☆
いやーん面白い。
生来の身体的ハンデのため士官学校への道を閉ざされたマイルズが、ひょんなことから宇宙へ出て大冒険を繰り広げることとなる。
戦闘経験が全くないマイルズが、宇宙艦隊の隊長や機関士などを相手に、自らの過去を隠し駆け引きする。
マイルズと一緒にいつばれるか、本当にうまくいくのかとドキドキした。
彼のボディーガード、ボサリ軍曹との関係も素敵。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
火星人の方法 火星人の方法
アイザック・アシモフ (1982/10)
早川書房
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総評★★☆☆☆
他の惑星に出かけたり、他の星の種族と交流したりする四中短篇が収録されている。
最後の「まぬけの餌」だけは面白かった。
植民団全員が原因不明の症状で亡くなった惑星ジュニアに、科学者達が原因を探しに行く。
見たもの聞いたものは全て頭に入っておりいつでも思い出せる、特殊な訓練を受けた少年マークとその保護者シェフィールドがいい。
5歳で施設に入ってから初めて外に出た故に、純粋だが常識がなく人間離れしているマーク。
彼の面倒を見て、願いを叶えてやり、心のなかで文句を言いながらも他の人とのトラブルを避けようとするシェフィールド。
これだけで話がつくれるんじゃないかな。
あとの短篇はやきもきしたりイライラしたりする話ばかりでつまらなかった。

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銀河ヒッチハイク・ガイド 銀河ヒッチハイク・ガイド
ダグラス・アダムス (2005/09/03)
河出書房新社
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総評★★☆☆☆
宇宙で一番売れているガイドブック、「銀河ヒッチハイク・ガイド」を手に、故郷をなくした地球人があちこち銀河系をまわる。
軽快な語り口で想像もつかないことが起こる。
ううーん、軽口を言いながら話が進んでる感じ。
こう、軽いノリで地球人にとっては理不尽なことがとんとん起こる。
まあ、好きな人は好きなんじゃない?
私の趣味じゃないや。

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