総評★★★☆☆
趣味が悪い!
これを人に勧めたら、人格を疑われそう。
それなのに、一つの物語として、ドキドキしながら読んでしまった。
突然の事故で記憶と左の眼球をなくしてしまった女子高生が主人公。
その事故からして趣味が悪い!
想像してみなさいよ、雪が降り積もる中、なくした眼球を探す少女を。
左眼はぽっかりあいており、吸い込まれるような暗闇になっている。
彼女は臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けた。
その左眼が様々な映像を見せる。
それは眼球の持ち主が見てきた風景だった。
これが乙一世界なのか。
暗くて、世界の闇だと言えるのに、どこか優しいところがある。