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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
ホラー
2010/10/27 (Wed) 夜市/恒川光太郎
2010/05/22 (Sat) 着信アリ/秋元康
2009/11/28 (Sat) 天帝妖狐/乙一

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夜市夜市
(2005/10/26)
恒川 光太郎

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評価

あらすじ

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。

感想

表題作と「風の古道」の2作が収録されている。

表題作が良い。和製ホラーというのだろうか。真夜中のしんとした神社に一人で迷い込み、何者かに見られているような、そんな怖さ。ホラー映画の叫ぶような怖さじゃなくて、ぞっとするような、日常からはずれてしまったことによるもの。日本人として感覚的にわかる。肌に感じる。うーん、伝わるかな。ラストもあっと驚かされた。弟はどこにいたんでしょうね。

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)
(2002/03/20)
津原 泰水

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評価

あらすじ

定職を持たない猿渡と小説家の伯爵は豆腐好きが縁で結びついたコンビ。伯爵の取材に運転手として同行する先々でなぜか遭遇する、身の毛もよだつ怪奇現象。飄々としたふたり旅は、小浜で蘆屋道満の末裔たちに、富士市では赤い巨人の噂に、榛名山では謎めいた狛犬に出迎えられ、やがて、日常世界が幻想地獄に変貌する―。鬼才が彩る妖しの幻想怪奇短篇集。

感想

幻想ホラー連作短編集。8作を収録。皆川博子の解説つき。
伯爵と猿渡の豆腐大好きコンビが、全国の豆腐旨いもの巡りの途中で様々な怪奇とあう。

  • 反曲隧道
    なんとだったの6ページ。
    伯爵と猿渡の出会い。トンネルの怪奇。
【以下ネタバレあり】

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
マリオネット・エンジン (講談社ノベルス)マリオネット・エンジン (講談社ノベルス)
(2009/02/06)
西澤 保彦

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評価

あらすじ

パートナーを機械で理想のタイプに変換し愛することのできる時代が到来した。その技術に賛否が渦巻く中、思いも寄らぬ恐怖が開発者を襲う!表題作『マリオネット・エンジン』をはじめ恐怖に満ちた6作品を収録。ロジックに定評ある西澤保彦のすべてを凝縮したSFホラー短編集誕生。

感想

SFホラーと表した6作が収録されている。

  • シュガー・エンドレス
    甘い物大好きなのに、小太りの体型のため母から諫められるのが恐くて甘い物が手に取れない少年が主人公。
    堂々と甘い物を摂取できるよう、料理に少しずつ砂糖を入れることを画策する。
  • テイク
  • 家の中
  • 虫とり
  • 青い奈落
  • マリオネット・エンジン
    初読ではよく理解できなかった。
    「プシュケ」「パスティッシュ造形」「セクスプロイタ」等、物語上の固有名詞を説明せず、場面描写から読者に意味を理解させようとする手法は、コードウェイナー・スミスみたいだ。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
着信アリ (角川ホラー文庫)着信アリ (角川ホラー文庫)
(2003/11)
秋元 康

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評価

あらすじ

由美が気乗りしないまま参加した合コンの席で、陽子の携帯電話が聞き覚えのない着信音で鳴った。液晶には「着信アリ」の文字。メッセージを確認すると、陽子の悲鳴のような叫び声が録音されていて、着信履歴には2日後の時刻と、発信元として陽子自身の携帯の番号が残されていた。そして、その2日後のその時刻。陽子はメッセージに残されたとおりの悲鳴をあげて不可解な死を遂げてしまう…。終わりのないチェーンホラーの誕生。

感想

映画のノベライズじゃなくて、原作なの?
ノベライズなら仕方ないというレベルの文章だと思うんだけど……。
死の予告電話がかかってくるという都市伝説らしい怖さはいいと思うが、文章から恐怖は伝わってこなかった。なんというか、比喩がなく視覚的。
映画だったらいい出来なんだろう。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
庵堂三兄弟の聖職庵堂三兄弟の聖職
(2008/10/24)
真藤 順丈

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評価

あらすじ

庵堂家は代々、遺体から箸や孫の手、バッグから花火まで、あらゆる製品を作り出す「遺工」を家業としてきた。長男の正太郎は父の跡を継いだが、能力の限界を感じつつある。次男の久就は都会生活で生きる実感を失いつつあり、三男の毅巳は暴走しがちな自分をやや持て余しながら長兄を手伝っている。父親の七回忌を目前に久就が帰省し、久しぶりに三兄弟が集まった。かつてなく難しい依頼も舞い込み、ますます騒がしくなった工房、それぞれの思いを抱く三兄弟の行方は?第15回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

感想

うぎゃあ、無理、無理。初めからグロ描写のオンパレード。
遺体を加工して箸や巾着等身の回りの品にするという気違いじみた仕事をしている。
他人事だと、死体はもう人じゃないと流せる間は良かったけど、物語が進むにつれ死体加工を頼む人と人間的な繋がりが出てきて辛かった。
リアルに気持ち悪くなった。

表紙のディテールが細かいイラストと、第15回日本ホラー大賞受賞作であること、一年前に出たばかりの新刊なことから読み切らなきゃという変な義務感のために読了したが、素直にギブアップしときゃよかった。
グロ注意!


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
天帝妖狐 (集英社文庫)天帝妖狐 (集英社文庫)
(2001/07)
乙一

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評価

あらすじ

とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせるようになる。しかし、そんな夜木を凶暴な事件が襲い、ついにその呪われた素顔を暴かれる時が…。表題作ほか、学校のトイレの落書きが引き起こす恐怖を描く「A MASKED BALL」を収録。ホラー界の大型新人・乙一待望の第二作品集。

感想

「A MASKED BALL ア マスクド ボール――及びトイレのタバコさんの出現と消失」「天帝妖狐」の二本立て。
読みやすく、まとまりもあり、きれいにホラーになってて良かった。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)
(2001/03)
大石 圭

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評価★★☆☆☆

あらすじ

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。19歳だった彼女と僕がテーブルに向き合ってコーヒーを飲んだこと。彼女の亜麻色の髪、腋の下の柔らかそうな肉、八重歯、透けて見えたブラジャーの色や形…9年も前の、僕の人生のもっとも幸福だった瞬間―。そして僕は、佐々木千尋を捜してみることに決めた。もう一度、幸せの感触を思い出したいと願った―。それは盲目的な純愛なのか?それとも異常執着なのか?気鋭が書き下ろす問題作。

感想

合鍵を作って侵入し盗聴をし等身大の人形に語り掛けるストーカー男と、外面だけはいいDV夫と、暴力をふるう夫に怯えながら暮らす妻という救いようのない物
語なのに、ラストがちょっといい話っぽくなってるのはなんでだ。
くわー、もやもやする!
元気がない時に読む本じゃないね。暗くなるわ。
千尋が家出を決行するまでは、延々主人公のストーカーと夫のDVが続き、気が滅入る。
家出をしてからは急展開。だがやりきれない。もやもや。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
玩具修理者玩具修理者
(1996/04)
小林 泰三

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評価★★☆☆☆

あらすじ

その人は、何でも治してくれる。壊れた人形、死んだ猫、そしてあなただって…。生と死を操る奇妙な“修理者”が誘う幻想の世界。ベストセラー「パラサイト・イヴ」と同時受賞、選考委員各氏に圧倒的支持を得た衝撃のデビュー作。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

感想

「玩具修理者」と「酔歩する男」の二本立て。
前者は第2回日本ホラー大賞短編賞受賞作、後者は第28回星雲賞日本短編部門候補作。

「酔歩する男」は時間軸をあっちこっち移動する男の話で、グレッグ・イーガン「祈りの海」収録の「貸金庫」を思い出した。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
夏と花火と私の死体 (ジャンプジェイブックス)夏と花火と私の死体 (ジャンプジェイブックス)
(1996/10)
乙一幡地 英明

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評価★★☆☆☆

あらすじ

村の森の奥まった所に、一本の木がある。そこは、わたしと弥生ちゃんと、弥生ちゃんのおにいさんの健くんの、三人だけの秘密の基地。いつものように、弥生ちゃんと木に登る。いつものように、村を眺めながらお話をする。と、その時…!次の瞬間、枝から滑り落ちていくわたしの体。…そして、わたしは死体になった!!それは九歳の夏の日の夕暮れのこと。弱冠十七歳が生み出した、異色のホラー小説!!第6回ジャンプ小説・NF大賞受賞。

感想

乙一のデビュー作。
ホラーだけど、しっかりオチがついている。

第6回ジャンプ小説・NF大賞は乙一と河出智紀(=小川一水)と豊作だな。
挿し絵の雰囲気は合ってる。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
吸血鬼ドラキュラ (講談社文庫)吸血鬼ドラキュラ (講談社文庫)
(2004/09)
菊地 秀行ブラム ストーカー

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評価★★☆☆☆

あらすじ

蝙蝠が羽ばたき狼が群れなす山奥の古城。ドラキュラ伯爵に幽閉された青年弁理士は、伯爵に楔を打ち込み逃げ出した。が、生き血を吸う妖魔はヨーロッパの辺境を脱出、大都市ロンドンでも牙をむく。光と闇の究極の闘争を描く怪奇ホラーの原点にして頂点。一世紀の時を超え斯界の第一人者が新たな血を注ぎこむ。

感想

最近の自分は古典フェアを開催中。
「ジキル博士とハイド氏」のあらすじに、「吸血鬼ドラキュラ」「フランケンシュタイン」がホラーの古典的名作と書かれていたので、いっちょ読んでみるかと挑戦。

さて、このような経緯で発表され当時ベストセラーとなったブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』ですが、さすがに一世紀以上前の文学作品だけあって内容は重厚で、さらにボリュームもただものではありません。翻訳された文庫で五百五十ページあまり。

原作は分厚くて、翻訳がうまいかどうか心配だったので躊躇した。
そこで見つけたのが、この菊地秀行版吸血鬼ドラキュラ。

本篇は、ブラム・ストーカー原作「吸血鬼ドラキュラ」の翻案である。
もともと年少読者向きのジュヴナイル翻案ということで、原作とは別の趣向を取り入れ、必ずしも原典に忠実な作品とはなっていない。

薄めだし、大筋が分かればいいやってことで読むことを決意。
「吸血鬼ハンターD」の作者が「吸血鬼ドラキュラ」を翻案するなんて、ハマりすぎだろ。

読んでみた感想としては、ホラー小説として前半は良かったんだけど、後半がなぁ。
素晴らしい女性ミナを守るために皆一致団結だ!って感じがあまり好きじゃない。
どことなくハリウッド的な感じがした。


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