評価★★★☆☆
あらすじ
秀麗は彩雲国でもピカいちの名家・紅家のお嬢様。なのに家計は火の車。明日のごはん代を稼ぐため、舞い込んだオイシイ話に飛びついたのはいいけれど、その依頼ときたら即位間もない「ダメ王様」教育係で、しかもお仕事期間中は貴妃として後宮に入れというものだった。ほかに妃嬪のいない空室アリの後宮で、まったく女に興味ナシの困った王様と秀麗師の、奇妙な関係が始まる!第1回ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞受賞。
関連レビュー
次巻【彩雲国物語―黄金の約束/雪乃紗衣】
感想
アニメにもなった話題作のこのシリーズに手を出してみた。
読む前は中華風シンデレラ・ストーリーだと思っていたのだが、いい意味で予想が裏切られ、面白かった。
キャラクターが魅力的。
家柄が良いが貧しいという境遇で「私は姫なのにどうしてこんなに貧しいの」「父様がいけない」とひねくれることなく、つらいこと大変なこともすべて受け止めて、前向きに生きる秀麗がとても魅力的。
王のために、辛く思い出したくない記憶を笑顔で話せる強さがある。
迷子の子犬みたいに秀麗に懐いている劉輝は可愛く、王の自覚をもちバカ殿の演技をやめた劉輝には惚れ惚れする。
秀麗が劉輝の言動に赤面したり困惑したりする度にニヤニヤしてしまった(*´∀`*)
秀麗も劉輝も静蘭も、登場人物が皆それぞれの事情を抱えて生きている。
それは重いだけじゃなくて、人を想う愛しさも含まれていて、優しい気持ちになれる。
こういう綺麗にまとまっている作品は大好きだ。
【以下ネタバレあり】
秀麗が後宮にとどまるのではなく、かといってこれでもうおしまいという訳ではない、始まりを予想させる終わり方。
邵可が「――覚悟しておいてくださいね。このくそじじい。いつか絶対殺しに行
きます」と霄太師に言った時「邵可、若っ!」と思った。
あと20若ければ弟子と師匠のおいしい関係になるのに、40過ぎたおじさまだからなぁ。
絳攸と楸瑛の年若い文官武官コンビに期待しよう。
【ネタバレを隠す】