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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。SF・ファンタジーに偏り気味
彩雲国物語―花は紫宮に咲く (角川ビーンズ文庫)彩雲国物語―花は紫宮に咲く (角川ビーンズ文庫)
(2004/07)
雪乃 紗衣

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評価★★★☆☆

あらすじ

長年の夢を叶え、晴れて彩雲国初の女性官吏となった紅秀麗。突然の大出世に驚いた街の人々からはちょっと敬遠され気味で、ショックを受けたりもしたけれど、ぐっとこらえて新しい環境に乗り込む決意をする。…が、バリバリ男性社会の外朝は秀麗に冷たくて、正式配属前の新人研修もなんだか前途多難。相変わらずな王様のすっとぼけた求愛をかわしつつ、ついに秀麗の戦いの幕が上がる!?大人気極彩色ファンタジー第3弾。

関連レビュー

前巻【彩雲国物語―黄金の約束/雪乃紗衣】
次巻【想いは遙かなる茶都へ―彩雲国物語/雪乃紗衣】

感想

秀麗、官吏として働くの巻。
出てくる人物が(悪役以外)皆魅力的で、飽きることがない。
希望が湧いてくる。
真摯に、まっすぐに、前を向いて歩いていく秀麗。
彼女を助け、見守るたくさんの人々。
その気持ちをいつまでも忘れずに。
いい王様に、いい官吏に。

主上がかっこよくなった。
余裕のある、年上の男らしさを身につけている。

秀麗は真摯だ。
初の女官、周りは全て男、悪口、陰口、冷たい視線、味方はなく、女というだけで蔑まれ疎ましがられる。
チャンスは与えられた。スタート地点にたてた。
何も出来ないと嘆いていたあの頃とは違うから。
秀麗は、強いな。

秀麗がピンチになると必ず誰かが助けるなど、少しご都合主義のところも感じた。

読んでいると、すっと心に入ってくる言葉がある。

秀麗は官吏になりたかった。もう二度と九年前のような思いをしたくなかった。
何一つできなかったかつてと違って、官吏になれば、手のひらの大切なものを握りしめていられると思った。そのための努力ができる場所にありたかった。守られる側ではなく、守る側になりたかった。庇われるのではなく、自分の背中に大切な人たちを庇えるように。
「私は、前を向いて、歩き出さなくては。一生、償いつづけるつもりです。それだけのことを私はしてしまった」
「そうだな。姫さんが許してくれても、そうするべきだ。相手が許すか許さないかなんて、関係ない。犯した罪は、一生ついてまわる。消えることはない。だから相手がどうでも、背負いつづけなくちゃな。まあ自分と向き合うなら、必然的にそうなるけどな」
本当に、彼は容赦がなかった。それでも香鈴はホッとした。ともすれば逃げようとする弱い自分の心を、彼は引き戻してくれる。慰めなど、今の香鈴には必要ない。

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優しい煉獄 (トクマ・ノベルズ EDGE)優しい煉獄 (トクマ・ノベルズ EDGE)
(2005/04/16)
森岡 浩之

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評価★★☆☆☆

あらすじ

愛読書は、チャンドラーとロス・マクドナルド。死者の街を行く私立探偵、朽網康雄の冒険譚。人捜しにはコツがいる。たとえそれが、仮想世界の中だとしても…。“星界”シリーズの森岡浩之が描く、SFハードボイルドの新シリーズ。雑誌『SF Japan』(VOL.07~VOL.10、2005SPRING)連載分に、書下しのエピローグをプラスして、堂々開幕。

感想

<星界>シリーズの作者らしい、読みやすい文章。
SFハードボイルドとあるが、なんてこたぁない。
電脳空間をごく庶民的な探偵が走り回り、くだらない事件を解決していく話。
生物学的には死を迎えた連中が、生前の記憶を仮想人格として保ち、電子的な夢を共有するフィールド――すなわち、死後の世界で朽網康雄は私立探偵を営んでいる。
電脳空間と言っても難しいことはなく、昭和60年の時代設定になっており、仮想世界としても完成されておらず、つい三ヶ月前にアイスクリームが溶けるようになったばかり。
主人公が私の好みにぴったりだったら、続きも読んだかも。
どこかほのぼのしている。

タイトルは言いえて妙。
地獄の沙汰も金次第、犯罪が出来ない世界で、72時間食事を採らなかったらその場で消滅する。
死んだ後も金と死の心配をしなきゃいけない、優しい煉獄。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

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評価★★★☆☆

あらすじ

これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。

感想

「探偵ガリレオ」「予知夢」に続く「探偵ガリレオシリーズ」第三弾。
第134回直木賞受賞作。

花岡靖子と美里の母娘がふとしたことから元夫の富樫を殺してしまう。
呆然とする二人を助けたのは隣人の数学者・石神だった。
富樫の死体が発見され、警察は靖子を疑い始める。
石神は花岡親子に指示を与え、警察から守ろうと画策する。

犯人が分かっていて、警察にアリバイを崩されないようにするから、倒叙ミステリーの一種かな。

石神が天才物理学者・湯川の知り合いであり、湯川が捜査協力を行うことになるので、「探偵ガリレオシリーズ」なのだろう。

【以下ネタバレあり】

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