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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。SF・ファンタジーに偏り気味

2008年上半期(に読んだ本)のおすすめリストです。
春休みはほとんど家に引き篭もっていたこともあって、1〜6月の半年の間に読んだ本は、320冊でした。
一月に約53冊、一日に約1.7冊読んだことになります。
2007年は一年かけて200冊読んだのに、半年でそれを超えました。
軽いタッチのライトノベルばかり読んでいたことが要因です。

また、追い続けていきたいと思える作家さんに、沢山出会えた年でもありました。
今は新刊が出ると必ずチェックする作家さんも、半年前は名前も知らなかったなんて想像できないです。
この出会いに感謝しつつ、これからも沢山の本を読んでいきたいです。


新たに好きになった作家さん

小川一水

「第六大陸」を読んでいまいちだと感じ倦厭していたものの、新聞の書評を見て購入した「時砂の王」にハマリ、「老ヴォールの惑星」を経て、「復活の地」で「一生付いてく!」と決意。
良質のジュブナイルを書くSF作家です。



老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
(2005/08/09)
小川 一水

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小川一水作品を初めて読むなら、まずはこれから。
ハードSFやサバイバルゲームっぽいものなど、毛色の違う4つの短編が収録されているので、好きな作品を見つけて下さい。
【レビューはこちら。】



復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)
(2004/06/10)
小川 一水

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どきどきしながら夢中で読んだ、災害シミュレーション小説。
日本のような地理的条件をもつレンカ帝国で大地震が起き、文官セイオや内親王スミルが、必死に国を整え人々を救おうとします。
災害小説としてもリアル、キャラクターも魅力的、星間国家なのでスペースオペラ的要素もあり、前向きな登場人物たちに救われます。
文句なしのおすすめの一品。
【レビューはこちら。】


有川浩

「塩の街」でどツボにハマリ、図書館戦争シリーズを追いかけている途中。
この人の描く、甘々で、思わず顔がニヤけちゃうようなラブコメが大好きです。



塩の街塩の街
(2007/06)
有川 浩

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人類が滅亡しつつあるというシチュエーションが好みであった上に、自衛官と高校生のラブコメってことでノックアウト。
「こんな恋してみたい!」と全力で思いました。
【レビューはこちら。】


貴志祐介

ホラーに手を出すきっかけになった作家さん。
ホラーはおばけや妖怪などの話ばかりだと思っていたのですが、人の心の闇を描いたものもホラーとなることを知り、印象が変わりました。
でも未だに怖くて、貴志祐介作品以外のホラーには手を出せません。



青の炎 (角川文庫)青の炎 (角川文庫)
(2002/10)
貴志 祐介

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倒叙ミステリー。
酒飲みの義父がいる主人公の男子高校生に感情移入して、最後まで一気に読みきりました。
やるせないです。でも面白いです。
【レビューはこちら。】


佐藤賢一

西洋を中心とした歴史小説を多く描いている作家さん。
その時代に生きている人々の息吹を感じます。
分厚い本が多く、なかなか気軽に読むことができないので、未読本ばかりです。



カエサルを撃て (中公文庫)カエサルを撃て (中公文庫)
(2004/05)
佐藤 賢一

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カエサルのガリア戦記を佐藤賢一風に味付けした作品。
ガリア王のウェルキンゲトリクス、ローマ側のカエサルが、戦いを通して成長していく姿に魅力を感じました。
ウェルキンゲトリクスと妻エポナのやりあいがとても楽しいです。
【レビューはこちら。】



この人のこの作品が面白い

新編クロノス・ジョウンターの伝説新編クロノス・ジョウンターの伝説
(2005/07)
梶尾 真治

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感動。号泣。
クロノス・ジョウンターという名の、機能に制限のあるタイムマシンを巡る恋愛短編集。
優しい言葉で描かれている短い物語なのに、これが泣けます。
まずは一読を。
【レビューはこちら。】


真・無責任艦長タイラー〈1〉入隊編 (ファミ通文庫)真・無責任艦長タイラー〈1〉入隊編 (ファミ通文庫)
(2000/11)
吉岡 平

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お調子者で、突飛な戦法を用い、とんとん拍子で出世していくタイラーシリーズのリメイク作。
リメイクだけあって完成度は高い。
国内のスペースオペラは、これと銀英伝と星界シリーズを合わせて御三家としたらどうでしょう。
【レビューはこちら。】


今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)
(2001/09)
喬林 知

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テレビアニメにもなった、有名な異世界ファンタジーコメディ。
「今夜はマのつく大脱走!」までの三作が面白いです。
とにかく笑えます。


伊藤真の憲法入門―講義再現版伊藤真の憲法入門―講義再現版
(2004/02)
伊藤 真

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えーと、ちょっと毛色が違いますが、おすすめです。
私はこれを読み、憲法の理念を知って鳥肌がたちました。
法律の本ですが難しくないので、中学生でも読めます。
たまには勉強ってことで、自衛隊が違憲かどうかなんて問題も載っていますから、参考になりますよ。


テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
ガンダーラ・プリンセス (パレット文庫)ガンダーラ・プリンセス (パレット文庫)
(1991/12)
秋月 達郎

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評価★★☆☆☆

あらすじ

水泳の特訓中、湖に飛び込んだ私を、いきなり襲ってくる無数の騎馬兵。……なんなのこれは!どうやら、全く別の世界=アナザーワールドに入り込んでしまったみたい。逃げまどって、再び湖に飛び込むと、現実世界に戻っていたが、そこにも刺客が…。コーチから明かされた事実に、打ちのめされた私!
だって、私は王女と合体、やはり皇子と合体したコーチと力を合わせて、王位を狙う魔術士の一団と闘うことになったんだもの!

感想

現実世界=リアルワールドでは運動音痴な女子高生・久美子が、パラレル・ワールド=アナザーワールドでは王女フレイアとなり、二つの世界を行き来しながら、王位を狙う悪臣フェンリルと戦う。
ヴァルドゥール皇子は合宿の新任コーチの玄奘、老臣スキールニルは新美校長と、二つの世界の人物が重なっているのがいい。
自身の正体はプリンセス、頼りになる側近にピンチを救ってくれる皇子と、女の子が夢見るものがいっぱい。
勢いがあって、ドキドキしながら楽しめた。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
還ってきた娘 (パレット文庫)還ってきた娘 (パレット文庫)
(1991/07)
篠原 千絵

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評価★★☆☆☆

あらすじ

確かに交通事故だった。一瞬なにもかも終わりだと覚悟した。だから目覚めることができたとき、死ぬほど嬉しかったのに。わたしを「由麻!」と呼んでる、あなたは、誰!?なにげなく見てみた窓ガラス。そこで不思議そうに、わたしを眺めてる、小さな女の子。まさか、それが……?いいえ、あれは、”わたし”じゃない!!亜衣子の心を、体を、夢を、どうすれば取りもどすことができるの!?お願い、教えて!!そして力を、貸して!!

感想

少女小説って感じのきゃぴきゃぴした文章。
篠原千絵作だけど中身は怖くない。表紙がちょっと怖いだけ。

ルルル文庫で新装版が出ている。

若き天才ピアニストの亜衣子は、ある日交通事故に会う。
目覚めたら知らない人に囲まれて病室におり、7歳くらいのお人形のような美少女になっていた。
少女の名前は由麻。
由麻の前世が亜衣子であり、何かのきっかけで由麻の中の亜衣子が目覚めてしまったらしい。
亜衣子は由麻として生活しながら、兄の三田村林(美形!)と共に、転生した理由を探す。

挿絵が綺麗で、物語がサスペンスとして成り立っているだけに、これは漫画で読みたかった。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)少女には向かない職業 (創元推理文庫 M さ 5-1)
(2007/12)
桜庭 一樹

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評価★★☆☆☆

あらすじ

あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した……あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから――。これは、ふたりの少女の凄絶な《闘い》の記録。『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。

感想

これも一つの青春小説。主人公の女の子の語り口が自然であるとともに共感出来て、読みやすかった。

山口県の小さな島、酒飲みの義父、一喜一憂する人間関係、ロリータファッションの女の子、結ばれた友情、全幅の信頼、殺人。
日常の延長として殺人があるかのように錯覚した。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
人間の条件〈上〉人間の条件〈上〉
(2003/03)
森村 誠一

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人間の条件〈下〉人間の条件〈下〉
(2003/03)
森村 誠一

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評価★★☆☆☆

あらすじ

片倉宏は結婚相談所のパーティで出会った仁科里美に求婚するが断られてしまう。失意の片倉の自宅周辺で起こったOL殺人事件の捜査に動き出した警視庁捜査一課・棟居刑事は事件解決の手掛かりすら掴めずにいた。そんな時、近所の川で魚が全滅したことに不審を覚え水質調査に乗り出した片倉が、恐るべき生物災害の存在と人為的な細菌散布の可能性を探り当てる。棟居は、片倉と新興宗教「人間の家」に関連した家出人捜査に携わっていた新宿署・牛尾刑事から情報を得て OL殺人事件の背後に潜む「人間の家」の危険な正体に気づく。

感想

OL殺人事件の捜査が一向に進まない前半は遅々としてつまらなかったが、「人間の家」というカルト宗教の全貌が明らかになり、いよいよ逮捕に乗り出そうとする最後の方になってやっと盛り上がってきた。
「人間の家」がオウム真理教を彷彿させる、というか参考文献を見るとそのものを参考にしたらしい。
カルト宗教の恐ろしさと、それに家族を囚われた人々の嘆きと憤りは伝わってきた。


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