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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。SF・ファンタジーに偏り気味
タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! (富士見ミステリー文庫)タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! (富士見ミステリー文庫)
(2003/01)
師走 トオル

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評価★★☆☆☆

あらすじ

俺の名は山鹿善行。自分でいうのもなんだが、かなり有能な弁護士だ。逆転無罪―この輝ける戦歴を残せるのは、世間広しといえ俺の他にそうはいない。ある日、俺のもとに、1本の電話があった。かけてきたのは水澄雪奈。可愛くて、優しい、俺の幼なじみだ。だが―。あろうことか、その雪奈に殺人の嫌疑がかかっているという。どこのどいつだ?そんなタワケたことをぬかすのは!?雪奈を悲しませる奴は、泣いてごめんなさいというまで後悔させてやる。この裁判、何がなんでも奪うぜ、逆転無罪っ!!第2回富士見ヤングミステリー大賞準入選作。

感想

法廷ミステリー。
主人公の弁護士・山鹿が、はとこの雪絵にかかった殺人容疑を晴らすべく奮闘する。
物語の大部分が法廷でのやり取り。
小説版「逆転裁判」と言ったところか。

内容は可もなく不可もなく。
それなりに読めちゃうけど、きらりと光るものがない。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
火の粉 (幻冬舎文庫)火の粉 (幻冬舎文庫)
(2004/08)
雫井 脩介

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評価★★★☆☆

あらすじ

「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」 元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い…。武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり…。最後まで読者の予想を裏切り続ける驚愕の犯罪小説!

感想

普通の人に見えた者が境界線を踏み外すという展開は「黒の家」を彷彿させた。
分厚いけれど、勢いがあるのですらすら読める。

姑の介護に追われる尋恵、娘の世話をする雪見などの女性達の大変さが少し分かった気がする。
犯罪よりも、日常を営む人々の生活の方が興味深い。

【以下ネタバレあり】

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
きみがいた時間 ぼくのいく時間-タイムトラベル・ロマンスの奇跡-きみがいた時間 ぼくのいく時間-タイムトラベル・ロマンスの奇跡-
(2006/06/23)
梶尾 真治

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評価★★☆☆☆

あらすじ

至上の愛は時を超えられるのか? 映画化(東宝)、演劇化(キャラメルボックス)された、あの「クロノス・ジョウンターの伝説」を超える書き下ろしに、定評のカジシン短編を揃えた珠玉のアンソロジー。演劇集団キャラメルボックス主宰の成井豊との情熱対談も収録。

感想

タイムトラベル・ロマンスの短篇4つ、成井豊と梶尾真治の対談、成井豊の「梶尾真治ブックガイド」、梶尾真治による「私にとっての『クロノス・ジョウンターの伝説』」という文が収録されている。
収録されている短篇4つのうち3つは、他の本に収録されているもの。
いい加減「クロノス・ジョウンター」で引っ張るのはやめろよと言いたくなる。
初読みならいいかもしれないけど、なんだかなぁ…。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
黄泉びと知らず (新潮文庫)黄泉びと知らず (新潮文庫)
(2003/07)
梶尾 真治

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評価★★☆☆☆

あらすじ

感動再び!原作でも映画でも描かれなかった、もう一つの『黄泉がえり』。不思議なことが起きていると聞いた。熊本のある地域で、死者が蘇るというのだ。もう一度だけ、あの子に逢いたい―。事故で亡くした子供を生き返らせるべく、別れた夫婦が再会し、熊本へ向かう。再生への祈りを込めた旅路を描く表題作ほか、短編の名手と謳われるカジシンの魅力満載で贈るオリジナル文庫。

感想

「黄泉がえり」のアナザーストーリー1本を含む短篇集。
ギャグからノスタルジー、ホラーまで幅広く収録されている。

  • 黄泉びと知らず
    「黄泉がえり」と同じ雰囲気の作品。
  • 六番目の貴公子
    「かぐや姫」のパロディ。
  • 奇跡の乗客たち
    右腕を骨折した医者と、究極の調理技術を求める料理人が、バスで事故にあい怪我人の手術をしようとする。
  • 魅の谷
    ”魅”に寄生された者同士が激しく愛し合うことを聞き、狙っている女の子を連れて”魅”のいるところまで向かう。
    オチが想像できてしまった。
  • 小壺ちゃん
    希代子、敦郎姉弟は、男手一つで育ててくれた父親のじゅん一の誕生日に、亡くなった母親そっくりのロボットを用意する。
  • 見知らぬ義父
    警察に保護された義父を引き取りにきた「私」は、義父が黒の革ジャンにロングブーツで、ゲーセンにたむろしたりナンパしたりしていたことを聞かされ仰天する。
  • 接続された女
    惑星探索を行う「私」は、惑星上で探索装置ングルが分子振動から翻訳した言葉を聞かされる。
    それは、この惑星の先住生命の意識だった。
  • 赤い花を飼う人
    カジシンのホラーでぞっとしたのは、この作品が初めてだ。
    都市伝説から始まる、日常の非日常による侵食。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
百光年ハネムーン (ふしぎ文学館)百光年ハネムーン (ふしぎ文学館)
(1995/04)
梶尾 真治

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評価★★☆☆☆

あらすじ

平凡な生活に疲れ学生時代を懐かしく思う清太郎は、往時の行きつけのスナックに足を向けた。しかし、まさかそこで昭和42年の世界に紛れこんでしまおうとは。ノスタルジアに満ちた「1967空間」をはじめ、「おもいでエマノン」「梨湖という虚像」など、SF短篇の娯しみを満喫させる全12篇。発表と同時に古典となった、まさに珠玉のデビュー作「美亜へ贈る真珠」から、単行本未収録の最新作「トラルファマドールを遠く離れて」まで、梶尾SFの粋を初めて集大成した、リリカルロマンの傑作集。

感想

カジシンの初期短篇集。
「梶尾真治傑作短篇集」に再録されているものもあり、初めて読むのは12作中6作。

  • 美亜へ贈る真珠
  • もう一人のチャーリイ・ゴードン
  • 玲子の箱宇宙
  • ファース・オブ・フローズン・ピクルス
    銀河文明の辺境で、太陽系から百三十七光年離れている開発途上星に住む「ぼく」に、おやじが近くの星から嫁を探して連れてくると言い放つ。
    ところが「ぼく」は、おやじの代わりに地球からのタキオン通信に出て、通信士のユミコ・Kに惚れてしまう。
    地球と「ぼく」のいる星は遠く離れており、地球行宇宙船に乗ったとしても「ぼく」の存命中にユミコ・のいる地球へ辿り着けるかは分からない…。
    宇宙のラブ・ロマンス。
  • 夢の閃光・刹那の夏
    ワインを介した男たちの友情。
    一応ノスタルジーに入るのかしら。
  • ムーンライト・ラブコール
    題名そのまんま。
    月からのラブコール。
    一組のの夫婦の馴れ初め話。
  • トラルファマドールを遠く離れて
    想像の世界に存在する惑星トラルファマドールの話。
  • 一九六七空間
    タイムトラベル+恋愛もの。
    もう一度人生をやり直せたら。
  • 梨湖という虚像
  • おもいでエマノン
  • ヴェールマンの末裔たち
    一人の少女を救うため、三人の男が団結する。
  • 百光年ハネムーン


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ハイウイング・ストロール (ソノラマ文庫)ハイウイング・ストロール (ソノラマ文庫)
(2004/02)
小川 一水

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評価★★☆☆☆

あらすじ

陸も海も重素雲で覆われてしまった地球。人々は、かつて高地だった「島」に住み、空中を漂う「浮獣」を狩り、その製品に頼って暮らしている。15になる不良少年リオは、無理やりその「浮獣ハンター」にスカウトされた。年上の女性ハンター、ジェンカに鍛えられ、やがて訪れた充実の日々。最強の獲物を狙うという二人の夢も膨らむ。だが、この世界が重い秘密の上に成り立っていることはまだ知らない。

感想

これはジュヴナイルだ。
「皆で力を合わせれば勝てるよ!」的な世界で繰り広げられる、少年の成長物語。
ラストの、皆で大きな獲物を撃つ時はドキドキしたけど、それ以外は可もなく不可もなく。
飛行機で敵と戦うドキドキ感は「とある飛空士への追憶」の方が上だと思う。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)
(2005/09/06)
梶尾 真治

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評価★★☆☆☆

あらすじ

もし、もう一度、あの時間に戻れるとしたら。そして、やり直すことができるとしたら―。大好きだった年上のある女性、産んだ直後に死んでしまった母、交通事故で亡くなった息子…。一九八六年、門司。“あること”をきっかけに、過去に戻ってしまった登場人物たちそれぞれの群像劇。映画『黄泉がえり』原作者・梶尾真治氏が、新たな試みとして取り組んだ、映画『この胸いっぱいの愛を』の原作者自らの手による異色のノベライズ作品。

感想

映画「この胸いっぱいの愛を」のノベライズ。
映画は小説「クロノス・ジョウンターの伝説」が原作となっており、原作者自身が映画をノベライズしたのがこの作品となる。

原作小説から「泣ける本」に必要な要素を取り出して並べただけの、チープな作品になってしまっている。
登場人物が皆人がよすぎ。
ご都合主義とは少しずれるが、何かが違うと感じた。

原作小説と登場人物の名前は同じなのに、境遇や性格が違うので、大きな違和感がある。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
占星王をぶっとばせ! (新潮文庫)占星王をぶっとばせ! (新潮文庫)
(1987/04)
梶尾 真治

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評価★★☆☆☆

あらすじ

私はマミ。パパとママとシンヤ兄さんと家族4人で宇宙を旅行中。なんていうと格好いいけど、私たち本当は大宇宙を股にかけた詐欺師一家なの。つまりお尋ねものってわけ。そんな私たちが、なんでスーパー・ヒーロー(?)のキャプテン・パープルと一緒に悪の独裁者・占星王を追っかけるはめになったかというと……。型破りの宇宙家族が繰広げる、スーパー・スペース・アドベンチャー。

感想

軽く読めるスペース・ホーム・コメディ。
雰囲気や文章の感じが、90年代っぽいにおいがぷんぷんする(1987年発行だけど)


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
(2005/10/07)
桜庭 一樹

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評価★★☆☆☆

あらすじ

西暦1627年、ドイツ―魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは“アンチ・キリスト”に出会った…。西暦2022年、シンガポール―3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシックワールドの昏い眠りの中、絶滅したはずの“少女”というクリーチャーに出会う…。そして、西暦 2007年4月の日本。死にたくなるほどきれいな空の下で…。3つの箱庭と3つの青空、そして少女についての物語。

感想

ぶっちゃけよう分からん。
その瞬間システムと繋がっていた者達が時空を超え、彼らを強化老人達が捕獲して送り返す、ってことでいいのかな?
文章としては読みやすいんだけど、中身は分かったような分かんないような。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)
(2007/09/21)
菅 浩江

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評価★★★☆☆

あらすじ

新作アニメ「ダグリアンサーガ」のキャラコンテストで最優秀賞を受賞した靖子。彼女のもとに送られてきた村娘アーダのフィギュアは、最新テクノロジーで自在に動き、設定に応じた感情まで持っていたが……。少女とフィギュアの優しく切ない交流を描き星雲賞を受賞した表題作、高校在学中に発表されたデビュー作「ブルー・フライト」、文庫初収録のファンタジイ「月かげの古謡」など、初期傑作8篇を収録した待望の作品集

感想

優しくて、ちょっと切なくて、少女の想いがぎゅっと詰まった短篇集。
8つの作品が収録されている。

  • 雨の檻
    移民船の中で生まれたため細菌に勝てず、両親にさえ触れることが出来ないシノは、ロボットのフィーと部屋で二人暮しをしている。
    身の回りの世話は全てフィーがしてくれ、両親とは立体映像で話すだけ。
    ところが、フィーが段々おかしな行動をとるようになって…。
  • カーマイン・レッド
    美術専門学校に編入したいじめられっ子の僕と、自動人形の少年ピイの友情物語。
  • セピアの迷彩
    チューブ・ベイビー、つまりクローン体である良美と、そのオリジナルである智子が邂逅する。
  • そばかすのフィギュア
  • カトレアの真実
    ビョーキの巣窟、ロシアンルーレットしている街、快楽と死が背中合わせしている場所に住む、死病に取り付かれた私が、頬にカトレアの入れ墨をしている彼との思い出を語る。
    彼女なりの考えが分かる気がする。
  • お夏 清十郎
    この短篇集の中で一番好き。
    この作品は星4つ。
    時を遡る能力をもつ奈月は、意識を過去へ飛ばして昔の日舞を見、現代に古い踊りを復活させている。
    時遡にはつらい肉体的苦痛が伴い、返ってくると世の中はどんどん進み、知らない顔が揃っている。
    次期家元と紹介された夢月と語らい、今は亡き清十郎との思い出を胸に、奈月は生きる。
    彼女の芸が、舞台が、想いが美しくて、泣きそうになった。
  • ブルー・フライト
    試験官ベビーとして遺伝子操作により生まれた完全に近い人間達は、エリートであることに裏切りようのない責任を負わされていた。
    彼らの不安を解消するために、顔も知らぬ親から”遺志”という名のメッセージが送られる。
    航宙士を目指すアヤに贈られた”遺志”は翔びなさい、アヤ”という言葉だった。
  • 月かげの古謡
    父を超えたいと願う領主の息子、幻想的な森、西洋の昔話のような謎の美女、謎掛け…。
    ちょっと切ないファンタジー。
    西の果ての森には、音楽好きの番人に守られた財宝が眠っているらしい。
    酒場でそんな噂を聞きつけた領主の息子は、宝を手に入れて父に認めてもらうため、先祖伝来の黄金の笛を手に西へと向かう。

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