ADMIN TITLE LIST
気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
12歳たちの伝説〈1〉 (ピュアフル文庫)12歳たちの伝説〈1〉 (ピュアフル文庫)
(2007/01)
後藤 竜二

商品詳細を見る

評価

あらすじ

学級崩壊を起こし何人もの先生に見放された6年1組。新しい春が来ても、教室を飛び交う紙飛行機は消えない。誰にも気を許さず、自分にバリアを張って学校へ行く。でも本当はみんな、そんなクラスにもううんざりだった。元に戻れるチャンスが欲しかった。いじめ、登校拒否、学級崩壊…。その中で揺れ動く十二歳たちの切ない気持ちがリアルに描かれた、著者人気シリーズ待望の文庫化、第一弾。

関連レビュー

次巻【12歳たちの伝説〈2〉/後藤竜二】

感想

圧倒的リアル。重くない。軽くもない。ただ現実そのまま。気持ちによって重くなり、軽くなる。上から下へ、下から更に下へ、強い者から弱い者へ続く食物連鎖。
学級崩壊を起こしたクラスが六年生にそのまま持ち上がり、新しい担任の先生を迎え、少しずつ気持ちを吐き出していく少年少女の姿が、章ごとに視点を変えて描かれる。

解説はあさのあつこ。

 では、何と言えばいいのかうろたえもするのだけれど……そう、霧島あいにしろ、川口美希にしろ、山崎夕花にしろ、谷本誠にしろ、益田剛にしろ、生きている質量がある。生きているという実感とともに、確かにここにいる。そういう感覚を何と呼ぶのか、適切な、ぴったりな一言が浮かんでこない。本気で語ろうとすると、言葉は重く粘度をもち、すらすらと軽く流れ出たりはしないものだ。後藤竜二は、そのことを骨の髄から知っているのだろう。
 あいも美希も夕花も、森先生も、もたもたとしゃべり、いらつき、口をつぐみ、またしゃべり始める。
 うまく思いが伝わらなかったり、相手や自分を傷つけたり、うんざりしたり、落胆したりしながら、それでも言葉を捨てなかった。
 作者は12歳たちの稚拙で荒ぶれてもたつく言葉を決して軽んじない。尊び、丁重に、丁重に拾い集めていく。大人の力で子どもの言葉をすくいあげるのだ。
 たくさんの言葉がある。確かな答えは一つもない。紛い物も一つもない。紛い物のない本はいつだって痛いのだ。大人は、この痛みを引き受けるべきだろう。わたしはそう思う。

著名作家が解説を書くと、作品にぴったりな解説ができあがると共に、解説を書く著者自身の創作への想いが透けて見えるから好きだ。
本作は本当に、紛い物がないから痛いんだと思う。

スポンサーサイト

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
幕末魔法士―Mage Revolution (電撃文庫)幕末魔法士―Mage Revolution (電撃文庫)
(2010/02/10)
田名部 宗司

商品詳細を見る

評価

あらすじ

 時は幕末。攘夷派と開明派が相克する激動の時代。
 大坂適塾に学ぶ若き蘭学者にして魔法士の久世伊織は、塾長・緒方洪庵の命で、一冊の難解な魔導書を翻訳するため出雲国松江藩に赴いた。
 一刻も早く翻訳を済ませ大坂に帰りたい伊織だったが、招かれた屋敷で手渡されたのは、亡き父失脚の原因ともなった、古の“大崩壊”によって失われた技術・魔法金属ミスリル銀の錬成炉が記された書物だった……。
 翻訳を開始した伊織の周囲の村で起こる神隠し、突然襲いかかる攘夷志士の凶刃、魔法士・金森鳶巣の暗殺。謎を追う伊織と赤眼の志士・冬馬の前に、やがてミスリル銀錬成に隠された無窮の闇が広がっていく!
魔導の旋律が奏でる幕末ファンタジー!

感想

正統派ファンタジーライトノベル。幕末+魔法と設定だけ見るとキワモノっぽいけど、中身は王道で直球。ヒーローとヒロインと冒険とバトルと謎と敵。ありきたりと言わせない力がある。これぞファンタジー小説。
イラストもいい感じ。シリーズが続きそうな終わり方なので、次回作も期待。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)
(1999/07)
近藤 史恵

商品詳細を見る

評価

あらすじ

変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは?やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。

関連レビュー

次巻【茨姫はたたかう/近藤史恵】

感想

面白かったぁ!世の中みんな腹黒だと思っている性格の悪い人と心を病んだ人が登場する、人が死なないミステリ。こういうの好き。

本巻のターゲットは買い物依存症の主婦。いけないと思いつつ、ふらふらとデパートに出掛けて一着十万もするワンピースを買ってすまう。家に帰れば優しい夫がいるが、たまに来る姑にストレスを感じているなんてことは絶対言えない。
ぶっきらぼうで愛想はないけど、身体の声を聞くことができる整体師・合田力とその助手の恵・歩姉妹が現代の心の闇を切り開く!なんてカッコ良くまとめてみたけど、敷居が高いなんてことはない。
気持ちが落ちている時に読むときついかも。買い物依存症の女性の気持ちが一人称で描写され、のめり込んでしまうので、気持ちが引きずられる。読み終えた今でも心臓がどきどきいってる。面白いけど過ぎると毒になる。


テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
夜市夜市
(2005/10/26)
恒川 光太郎

商品詳細を見る

評価

あらすじ

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。

感想

表題作と「風の古道」の2作が収録されている。

表題作が良い。和製ホラーというのだろうか。真夜中のしんとした神社に一人で迷い込み、何者かに見られているような、そんな怖さ。ホラー映画の叫ぶような怖さじゃなくて、ぞっとするような、日常からはずれてしまったことによるもの。日本人として感覚的にわかる。肌に感じる。うーん、伝わるかな。ラストもあっと驚かされた。弟はどこにいたんでしょうね。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
時間商人 不老不死、売ります (ガガガ文庫 み 1-4)時間商人 不老不死、売ります (ガガガ文庫 み 1-4)
(2008/08/20)
水市 恵

商品詳細を見る

評価

あらすじ

不老不死を必要とする者の前に、時間商人の助手は白い猫を連れて現れる。本塁打王を争うプロ野球選手・和敏、老いた容貌の少年・健太郎、人気絶頂にある歌手のアツミ。それぞれの理由から老いを止めたいと願う彼らに提示される、時間商人トキタの契約。自分の寿命か金銭を支払えば、トキタは顧客に特別な10年間を提供する。それは老いず、怪我や病気をせず、絶対に死ぬことのない「期間限定の不老不死」。トキタの店に足を踏み入れた瞬間、人々は数奇な運命に導かれ始める―。

感想

プロローグから第3話までは、可もなく不可もなくといった感じ。ライバルに勝つために肉体の衰えを止めようとする野球選手、通常より早く老ける病の進行を抑えるため時間商人のもとを訪れる中学生、歌手として長く生きるために契約する歌姫などが登場する。
不老不死を叶えるという設定からえぐさも導き出せそうだが、少年向けレーベルだからか残酷なことにはならない。

最終話が見事。それまでの登場人物が一同に会する。不老不死を買った上で、前を向いて歩こうとする登場人物らに好感を抱いた。

イラストは文句なし。表紙からしてレベルが高い。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
(2003/06)
谷川 流

商品詳細を見る

評価

あらすじ

超能力者ばかりが押し込まれた山奥の学校―第三EMP学園。僕は超能力を持っているわけでもないのに、なぜかここにいる。もう六年も。理由は明確。僕のすぐ後ろで今もひらひら回っている女の子の幽霊のせいである。彼女の名は春奈。僕の妹で、六年前に事故で死んだはずなのに、でも死んだ翌日には幽霊になって僕に付きまとい始めた。幽霊の癖に外見はちゃんと成長していまも歳相応の姿をしているのだが、問題はその中身で…!兄想いというか、兄離れができていないというか、ブラザーコンプレックスというか…。さらに第三EMP学園の面々ときたらまったく、超能力者とはどうして揃いも揃って妙な奴ばかりなんだろう ―?…こんな学校、早く出て行きたい。

感想

「涼宮ハルヒ」シリーズの作者の、別のシリーズもの。正直、面白いとは思わなかった。Amazonレビューを見ると2巻から面白いらしいが、どうなのかな。

お嬢様言葉のゴスロリ少女や、周りに迷惑をかけていると米粒一つでさえ思っていない白衣の破壊少年など、テンプレ的な人物が登場する。謎解きはいまいち。設定からして非日常なので、非日常な真相を示されても驚きもせず「あー、そうなんですか」という感じ。

何よりイラストがアレだ。塗りが慣れていないのかな?と思ってしまった。今のイラストは悪くないのだから、もちっとどうにかなればいいのに……。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)
(2007/05/15)
小路 幸也

商品詳細を見る

評価

あらすじ

みんなの顔が“のっぺらぼう”に見える―。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く“サクラバ”や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作。

感想

メフィスト賞受賞作だけれども、これはファンタジーだと思うの。

人の顔がのっぺらぼうに見える設定に面白さを感じて読み始めた。兄の子供時代の回想に入って、ちょっとがっかりしたけど、いやいやこれが面白い。団地のご近所付き合いがあって、貧しくても大人達が今より余裕があって、子供の遊び場がいっぱいあった時代の話。子供同士の縄張りがあって、隠れ家を作って、釣りをして、家では釜風呂を焚いて、広場に行けば誰かしら友達がいる。古き良き時代というのかな。子供ならではの、退屈なんて言葉と縁がない毎日のわくわくさがある。見守る大人達も優しい。

【以下ネタバレあり】

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
赤の9番“隷従” (電撃文庫)赤の9番“隷従” (電撃文庫)
(2010/01/10)
相原 あきら

商品詳細を見る

評価

あらすじ

冴えない男子高校生・木下つくしは、ある日ネットを徘徊中に、クラスメイトが書いたと思しきブログを見つける。「私は赤の9番『隷従』です。至急私にベットしてくれるプレイヤーを探しています」―凛とした態度で同性にもファンが多く、つくしも憧れるクラスメイトの小田かずさが、実はゲーム好きの同志だった (これはチャンスかも)!?そんな妄想全開で、彼女に話かけてみれば、妙に切羽詰まったかずさの様子に引くに引けず、気が付けば彼女の下僕として不可解なゲームに巻き込まれるハメに―!?“地球の運命”を担った12人の少女達による「運命ゲーム」が幕を開ける。

感想

頭脳ゲームっぽいあらすじに惹かれて買ったんだけど……うーん、何だかなぁ。頭脳ゲームというよりも、超能力バトルの要素が強い。どうしても同レーベルの作者・土橋真二郎と比べ、物足りないと感じてしまう。

主人公のつくしに魅力を感じない。女の子と仲良くなる妄想をするだけではなく、現実に努力をしろよ!と言いたくなる。つくしに気のある様子をみせるヒロイン・小田かずさの気持ちもよく分からない。つくしのどこがいいわけ?
2回も3回も、顔だけを入れ替えたイラストを使っている点もマイナス。カラー口絵でそれはないでしょ。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
織田信奈の野望 (GA文庫)織田信奈の野望 (GA文庫)
(2009/08/15)
春日 みかげ

商品詳細を見る

評価

あらすじ

高校生の相良良晴は気がつくと、なぜか戦国時代の合戦の真っ只中に飛び込んでしまっていた!?そこで出会った織田信奈と名乗る少女は尾張の大名だという。見た目はかわいいながらも、行動は破天荒な信奈に、良晴はサル呼ばわりされながらこき使われることになってしまう。とまどいながらも、信奈とその周囲にいる個性が強すぎる仲間たちと徐々に打ち解けていく良晴。しかし、一方で隣国の駿河から天下を狙う野心家・今川義元との対決の時も近づきつつあり…。風雲急を告げる戦国時代を舞台にした天下布武ラブコメディ、堂々のスタート。

関連レビュー

次巻【織田信奈の野望2/春日みかげ】

感想

この物語の方向性が理解できてから楽しめるようになった。
戦国時代にタイムスリップした高校生の相良良晴が、戦国美少女達に囲まれイチャコラする話。読むギャルゲ。
タイプの違う美少女が色々登場する。超絶美少女でツンデレ気味の織田信奈、つるぺたで親切な犬千代、ぼいんで頭を使うことが苦手な勝家、ロリな少女忍者で良晴を助ける五右衛門、近所の無邪気な少女ねねとよりどりみどり。
時代考証等の難しいことは考えずに、頭を空っぽにして楽しめる。信奈様可愛いです。


テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
カスタム・チャイルド (電撃文庫)カスタム・チャイルド (電撃文庫)
(2005/04)
壁井 ユカコ

商品詳細を見る

評価

あらすじ

「あー…そっか、もしかして俺しばらく音信不通だった?」『一週間。さすがに死んだかと思うだろ』そんなにたってたっけ。どうりで六月も終わるはずだ。― 三嶋は友人の電話に起こされ、寝ぼけたままバスルームへと向かった。ふと、戸口に人の気配がし振り返ろうとした時、首筋にあてられた刃物の感触に全身が凍りついた。「動かないで。動いたら切れるよ」三嶋の前に突然現れた少女マドカ。三嶋の夏はこうして始まった―。第9回電撃ゲーム小説大賞“大賞”受賞作『キーリ』シリーズの著者、書き下ろし長編。

関連レビュー

前巻【カスタム・チャイルド ―罪と罰―/壁井ユカコ】

感想

メディアワークス文庫と同じ世界観で、先に世に出た作品。
メディアワークス文庫のよりもストレートで分かりやすくて面白い。
総領マドカが出てきた辺りから、マドカの正体に気付いた。ぐだぐだとアンチ青春っぽいことにならずに真っ直ぐでよかった。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

| HOME | Next


Design by mi104c.
Copyright © 2010 奇貨居くべし, All rights reserved.


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。