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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
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復活の日 (ハルキ文庫) 復活の日 (ハルキ文庫)
小松 左京 (1998/01)
角川春樹事務所
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総評★★★★☆
小松左京らしいSF。
「日本沈没」でも分かる、小松左京の世界観や人類観がよく出てる。
人類がチベット風邪に悩まされ都市が機能しなくなり、国境がなくなり死滅していく過程がとても心をうった。
事実を淡々と述べるのでも、一人の心情を綴っていくのでもなく、様々な人の行動や想いが描かれていて目が離せなくなった。
自然の描き方もよい。
ぶわっとコンクリートの上を舞う夏の風、見るものもいない中でただ地表を荒らしていく台風などまぶたに映像が浮かぶ。
人類が描かれている。
――地中海岸の青い海や山、アルプスの雪の夜のポルカ、セーヌの畔でいつまでも抱きあっていた恋人たち、ニューヨーク五番街の雑踏と喧騒、ワイキキの浜辺、東京の夜、ロンドンの夜会、ロシアの野にひびく農民の歌声、南米のパンパスをわたって行くガウチョの歌声、カリブ海の祭りにひびく海洋民謡(マリネラ)、町の、村の、都市の昼と夜、その歓楽……。肉親や友だちや陽気な酔っぱらい、人々の顔にひとしおやさしさをくわえる黄昏の光、ネオンの洪水や、ローラーコースターや、メリーゴーラウンドのひなびたロンド……。
優しい、世界。
人々の目で見る世界はいつでも美しい。

あとがきによると、この話が世間に出たのは昭和39年らしい。
その時代の産物らしく、米ソ対立や核兵器、細菌兵器の話が何度も出てくる。
40年くらい前の話なのに、全く違和感なく読めた。
今読んでも胸に迫るものがある。
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