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気合を入れた本とそうでない本の差が激しい、読書感想文。メインの読書タイムは通勤時間。マイブームはライトノベル全般。
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地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)
(1999/12)
浅田 次郎

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評価★★★☆☆
昭和という激動の時代の多面性に驚かされる。
「三億の郷愁」を読んで「昭和って、明るくていい時代だな」と思っていたので、本書を読み、戦前~戦後の東京の変わりようにびっくりした。
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。
戦争が悲しいのは、日常という光があるからだ。
光があるから闇がある。
互いが存在を明らかにする。
平和な日常を知っているから、戦争という闇が悲しい。
光も闇も、昭和という時代は全てを抱えている。

平和教育は戦争の悲惨さだけを全面に押し出してもピンとこない。
日常から非日常とへ移行したからこそ、悲しいのではないか。

戦後の焼け野原の東京で、懸命に生きるアムールを見て、私達は、便利さと引き替えに気概を捨ててしまったのかもしれないと思った。
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